子育てママのための 親育ちカウンセリング

離乳食を食べてくれなくて、困ってます 2

 

先日の記事に引き続き、離乳食について書いていきます。

 →「離乳食を食べてくれなくて、困ってます

 

 

前回の記事では、離乳食と赤ちゃんの腸管の成長に関して書きましたが、今回は別の視線で見てみましょう。

 

 

【親側の枠】

さて、先日の記事に書いた「枠」の話のおさらいです。

 →「どうしようもない子ども、追いつめる母親

 

私たちは、「こうするべき」という思いがこころのなかにあると、そこから外れたものを問題視する傾向にあります。

この部分を考えたとき、お母さんに「何でもよく食べる子どもにしなければいけない」という潜在的な思いがあると、「この食材を食べるべき」としたものがを食べてもらえなかった時に、それが問題として見えてきてしまうのです。

 

 

しかし、ちょっと待って。

果たして私たち親は、子どもを「なんでもよく食べる子」にしてしまっていいのか・・?

 

 

現代の食卓には、戦前のように和食以外の食べ物は殆どなく、アレルギーなんてなかった時代とは比較にならないほど多くの食材が、世界中から集まってきています。

食材の種類ばかりではなく栄養面でも豊かになった反面、安全に疑問が残る食材もどんどん増えてきていますよね。

人によっては過度に品種改良されたものや遺伝子組み換え食物にアレルギー反応を起こす方もおられるようですし、私たち親は「何でもよく食べることが大事」とするばかりではなく、子ども自身が「自分が食べられないものを知っている」ことを大事にしたり、「自分の身体が受け付けないものに気づく」ちからを育てることを視野にいれても良いのではないでしょうか。

そもそも現代の私たち日本人は、西洋文化の浸透により、遺伝的に消化しづらい食品群をも日々摂取しているようです。

 

 

 

実際のところ、我が家の第二子は湿疹が長引いたことから遅延型食品アレルギー検査を受けることとなり、陽性反応が出た麦類をはじめとするいくつかの食材を避けて生活しています。

 →「子どもの食物アレルギーと除去食

麦類の何が悪いかというと、普段私たちが口にしているものの多くは言ってみれば原種からほど遠く、過度に品種改良されたものであるようで、麦類を多く消費するアメリカではこれに対するアレルギーや消化問題を抱える人はとても多いようです。

 

 

「何でもよく食べられる」ことはありがたいことですし、大事なこととも言えますが、現代社会に於いては「食べられないものがある」ことや、「身体が受け付けないものを知っている」ことで健康が守られている、という捉え方もできるのではないでしょうか。

 

 

【離乳食の一例】

我が家の離乳食は、自然な育児をされているお母さんたちや、お世話になった小児科医から教わったやりかたでした。

簡単に言えば、歯が生えてくるころを離乳食の開始時期の目安とし、日本人の身体にあっている上にアレルゲンとなりにくいお米を中心に、季節の野菜と少々の動物性たんぱく質を取り入れた非常にシンプルなもの。

米に関しては、日本人の身体には合ってるけどハーフには?という疑問がありましたが、どうやらアメリカでも米のアレルギーは少ないようで、アレルギーを持つ方の9割が当てはまるといわれている8大アレルゲンの中には入っていないようです。

 

Major Food Allergens

While more than 160 foods can cause allergic reactions in people with food allergies, the law identifies the eight most common allergenic foods. These foods account for 90 percent of food allergic reactions, and are the food sources from which many other ingredients are derived.

The eight foods identified by the law are:

1. Milk

2. Eggs

3. Fish (e.g., bass, flounder, cod)

4. Crustacean shellfish (e.g. crab, lobster, shrimp)

5. Tree nuts (e.g., almonds, walnuts, pecans)

6. Peanuts

7. Wheat

8. Soybeans

FDA(米国食品医薬品局)Food Allergies : What you need to know

 

 

季節の野菜とは、例えばキュウリやトマトなどの身体を冷やす夏野菜は夏だけとし、寒い時期には根菜類を取り入れます。

(この基本は離乳食のみならず、子どもにも大人にも当てはまります。)

動物性たんぱく質は、犬歯が出てきたあたりから。

果物にはビタミン類が多く含まれ、甘いため赤ちゃんが食べてくれやすい食材ですが、離乳食期には与えません。

(それぞれに理由があるのですが、長くなるので割愛します。)

この基本をおさえ、食べるなら食べて、食べたくないならそれでいいよ、という態度で全く悩むことなく過ごしてきました。

成長曲線に入る、入らないは、入ったらそれはそれでいいけど出ちゃっても心配したことはなかったです。

なぜなら三人とも毎日血色よく、とても元気でいてくれたから!

 

 

第一子である長女は、三人の中で食べ物に興味が出るのが最も遅く、1歳の時の体重は7kgほど。

そりゃ栄養指導(定期検診)をして下さる方は心配になっちゃいますよね。

1歳前に既に10kg越える子もいると言うのに、7kgじゃねぇ・・・・

しかしこの子は10ヶ月で歩きはじめ、母乳をよく飲み、1歳を過ぎてからは1時間ほど歩くのが日課になるほど元気な子でした。

2歳の時は、1日3時間くらい散歩をしないと夜寝つかないというモンスター幼児に成長。

しかも、昼寝すらしない _| ̄|○

小さいくせに元気がよすぎて、沢山歩かせたら疲れて寝てくれるのではという短絡的な親の思考は、見事に「鍛える」方向に向かってしまったようで、2歳児にしてふくらはぎが見事にシシャモと化していました。

小粒なため保健指導ではアレコレ言われていましたが、当時の旦那さんと、「離乳食を食べないから成長に関わるなんて、そりゃないよね・・・そもそも元気すぎだし、これが沢山食べてたら一体どんなことに・・・(怖」なんて会話をしたのを思い出します。

 

 

【見極めポイント】

離乳食を食べてくれないことが大きな悩みになってしまうのは、親の愛情があってこそ。

しかし、もうすぐ保育園に入るから、しっかり食べてもらわなきゃ困る!ということがあったとしても、それは大人の都合です。

赤ちゃんの都合ではありません。

親がいくら頑張ってみても、赤ちゃんの成長を早めることはできません。

もしも保育園側からプレッシャーを受けていたとしても、肚を決めて、赤ちゃんの成長ペースを優先させる態度でいて良いのではないでしょうか。

 

 

大人である私たちは、外側からの情報や平均値、他人の意見などに惑わされることが多いですが、我が子の元気をしっかりと見つめ、他の子とあなたは違っていていいんだよ、という気持ちでいると、自ずと判断できる部分が見えてきます。

赤ちゃんの顔色が悪く、毎日元気がなく、栄養が足りていないようだということであればそれに即した対応をとれるでしょうし、他の子のようにぱくぱく食べてくれないけれど、毎日元気いっぱいであれば、それこそが正解なのではないでしょうか。

食事はとても大事なことですが、表面的なことに左右されず、赤ちゃんの全体をみつめながら、お母さんお父さんはゆったりとおおらかに我が子の成長を見守ってあげたいですね。

食べられるようになるのが早い、遅いも、立派な個性ですから。

 

 

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カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。

定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。

つまり、自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのものなのです。

ぜひご活用くださいね。

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