今年は本格的な寒さが始まるのが遅いなーと思っていたら、今朝は雪。
初雪ではないものの、子どもたちは大喜び。
天気予報によると、来週はマイナス10度くらいになるようです。
子どもたちは楽しそうだけど、大人はね・・・_| ̄|○
さて、おむつなし育児をされている親御さんたち、この時期赤ちゃんにどんな格好をさせたら良いのか迷うことがあると思います。
冬は特に服装に関してよく質問を受けるので、今回はこれに関して書いていきますね。
まず、その前に赤ちゃんの体温について。
新生児、つまり生まれたての赤ちゃんの平熱ってどのくらいかご存知ですか?
産院で教わった方も、知らない方もおられると思います。
実は、生まれたばかりの赤ちゃんの平熱は、約37度。
中には37.5度くらいの子もいるようです。
これが、一般的には1歳頃になると少し下がってくるようで、平熱が下がる理由としては以下のものがあると言われています。
1)汗腺の発達による体温調節機能の向上
2)皮下脂肪や筋肉の量が変化することによる身体機能の変化
これに、もうひとつ、あまり認知されていない項目があるのでご紹介します。
それは、
3)暖房や厚着による体温の低下
つまり、冬場に寒いからといって暖房を必要以上に使い、赤ちゃんが寒くならないようにとむやみに厚着させることにより、赤ちゃん自身の「体温が高い状態を維持する能力」にフタをしてしまう可能性があるということ。
暖房や厚着によって、自分の身体機能を使って体温を上げる必要がなければ、平熱は自然と下がっていきます。
逆に、冬でも寒さをしっかりと感じることができていれば、身体は平熱を高く維持する必要が出てきます。
寒い時期は、寒くて当然。
寒さに対する身体の防衛として、体温を維持し、身体を自分で暖め続けるということは、極めて大事な身体能力のひとつと言えるでしょう。
平熱が高く保たれれば、当然免疫力も高い状態を維持することが期待できます。
でも、そうは言っても赤ちゃんの手足が冷たいから心配、という声もちらほら。
しかし、冬、寒さの中にいると誰でも手足は冷たくなります。
これはなぜ起きるか?
身体の中で、生存に関わる最も大事な部分は頭と体幹部です。
そのため私たちの身体は、寒いときには手足の血管を収縮させて頭や体幹部に血液を巡らせ、生存のための機能を正常に作動させている、とも言えるでしょう。
私たちの手足や赤ちゃんの手足が夏場よりも冷たくなるのは、もちろんそうです。
冬だから、身体がそれに見合った適切な機能を発動しているのですから。
逆に、寒い場面で夏と同じように赤ちゃんの手足がいつもぽかぽか、という方が、ちょっと???かもしれません。
熱をしっかり身体の中に閉じ込め、寒さから身体を守るという機能が発動されておらず、体温を外にダダ漏れさせているようなものですから。
赤ちゃんが寒くないように、というのは親心ですよね。
風邪ひいちゃったら大変!という気持ちも、親であれば自然と起こるものでしょう。
しかし、それが過度になれば赤ちゃんの平熱を下げてしまい、免疫力の低下を招き、なおさら風邪を呼びこんでしまう原因となり得るということを、知っておいて損はないと思います。
それと、赤ちゃんの体温は、私たち大人よりも高いということを認識しておけば、今自分が感じている寒さが赤ちゃんのそれとは違う、ということが見えてくるのではないでしょうか。
低体温の人は、体温の高い人に比べて寒く感じがちです。
つまり、体温が高い赤ちゃんには大人ほど厚着させる必要はないのです。
もちろん新生児や小さい赤ちゃんはまだ体温調節がうまくできず、冬場は特に、低体温にならないように多く着せてあげる必要が出てくると思いますが、それ以外の場合、赤ちゃんの様子を観察し、自分の感覚と同一視してしまわず、必要以上に厚着させないことで、平熱を下げてしまわない工夫ができます。
ちなみに私、平熱が36度の時期がありました。
しかし長女を出産後、長女の顔じゅうにできた酷い湿疹をきっかけとし、自律神経を整えると自然治癒するという主治医の指導のもと、暖房を使わない生活をしたところ、ふた冬越えたあたりで平熱は36.8度になっていました。
(当時は東京に住んでいたからできたようなもので、今住んでいる場所で暖房ナシはまず無理ですが・・・笑)
長女の湿疹は火傷のようにも見えるもので、皮膚がただれて陥没し、痕が残ることを覚悟したほどでしたが、ステロイドは一切使わずに完治し、ついでに私の身体の不調までもが激減し、生活を見直すことでこんなに身体に変化が出るものなんだ、とつくづく実感したのを思い出します。
大きな病気をせず、99歳で大往生した祖母の平熱は私よりも更に高い37度だったということを考えても、せっかく高い体温でうまれてきてくれた赤ちゃんの平熱を下げないように工夫することは、健康維持を考える上で大事なことだと思えてきます。
主治医には、暖房が今のように一般的ではなかった頃、10代の子でも平熱が37度前後だったという資料を見せて頂きましたが、当時の冬は今よりももっと寒かっただろうし、身体が発熱していないとそりゃしんどいだろうなと想像します。
また、赤ひげ映画をご覧になったことがある方はご存知だと思いますが、赤ひげ(江戸時代の名医)が「病人がいる部屋で火鉢を焚くな。暖かくするな。」という趣旨の発言をする場面が出てきます。
これも免疫力強化のため??なんて、思えてきてしまいます。
さて、前置きが非常に長くなってしまいましたが、要するに、冬だからと言って赤ちゃんにやたらと厚着させる必要はないし、厚着によっておむつなし育児を諦める必要もありません。
赤ちゃんの様子を見て、必要なだけ着せてあげていれば、おまるに連れて行くときの邪魔にはなりません。
目の前の赤ちゃんにこころを寄せ、しっかりと見つめることで、その都度どれだけ着せたら良いのかも、杓子定規に当てはめることなく自ずと見えてきますよ。
今までおむつなし育児をされていた場合、冬であっても中断せずに、むしろ「赤ちゃんの平熱を高いまま維持しよう!」という気持ちを加えて、引き続き親子のコミュニケーションを図って下さいね。
応援しています☆
カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。
定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。
つまり、✨自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのもの✨なのです。
ぜひご活用くださいね。
*お知らせ*
親教育の翻訳に関わる企画を優先させるため、
しばらくカウンセリング業務はお休みします。
再開時期が決まりましたらお知らせいたします。
赤ちゃん手話×おむつなし育児講座は、
開講準備が整い次第、お知らせいたします。
◎お問い合わせはこちらよりどうぞ
◎コミュニケーションのヒント