子育てママのための 親育ちカウンセリング

風邪はワルモノ?それとも・・・・

 

この週末、晴れたので近くの川沿いでハイキングをし、心地よく冷たい空気感を楽しみましたが、翌日はもさっと雪。

もう本格的に冬です。

近所の野良鹿が、木に前足をかけて木の皮をむさぼっています・・・・

 

 

さて、前回に引き続き今回もインスタグラムにコメントを頂いたので、その内容について書いていきますね。

 

 

いつも勉強させて頂いてます🙏✨おむつなしで、足元冷えてて、風邪を長引かせてしまってました😭💦💦そうだったんですね。足元は冷やしたらダメなんですね😖

 

 

足下の冷えに関しては、先日の記事に書いた通り「頭寒足熱」の文化圏では当てはまります。

しかし、それと正反対の「靴下を履く前に帽子をかぶれ」という文化圏では逆に、「頭を冷やしてしまったから風邪を引かせちゃった!」という親御さんがいるのかもしれません・・・。

数ある情報の中には、このように全く逆の内容があったり、どれを選んで良いのか分からなくなってしまうこともあるでしょう。

 

 

大事なことは、「どの情報が自分にしっくりきて、落ち着くか」だと思います。

「頭を冷やすな」に対して納得できるのならそれを選び、健康維持に役立てることができるでしょう。

逆に、「足を冷やすな」が腑に落ちる情報であれば、それを実践すれば身体にしっくりくるでしょう。

 

 

同じように、食生活やダイエットもさまざまあり、「炭水化物抜き」がしっくりくればそれを、「添加物を避ける」が良さそうだと感じるのであればその方法を選択することができますよね。

しかし、絶対的に、万人に当てはまるような「コレが正しい」ということは、ありません。

世の中の人たち全てにとって「頭寒足熱」が正しいのではなく、それを自分の身体、あるいはお子さんの身体にとって良いと感じるその感覚が正しいのであり、私たちはその直感に従っていけばよいのだと思います。

これは宗教の、「この神様についていこう!」というような感覚と似ているかもしれません。

世の中に色んな宗教があり、いろんな信仰があり、無宗教の人もいて、それぞれの人がそれぞれの選んだ神様がいていいし、神様を選ばない選択をしてもいいし、それらの選択自体があっているとか間違っているということではありませんものね。

 

 

さて、赤ちゃんの風邪について。

これについても、さまざまな考え方や捉え方があります。

「風邪を引かせちゃった!」

「風邪を長引かせちゃった!」

と、親をしている以上、こんな罪悪感を抱えることはしょっちゅうあるでしょう。

しかし、赤ちゃんは、受胎後言ってみれば無菌室(子宮)で育ち、お誕生と同時に雑菌だらけの世界に飛び出します。

免疫がない赤ちゃんが雑菌まみれの世界に飛び出して、何が身体を守ってくれるのでしょうか。

母乳の中の免疫はよく知られていますがが、母乳ではなくミルク育ちであっても、赤ちゃんは日々雑菌に触れることで少しずつ自分の免疫力を構築していきます。

その過程で、時には風邪を引くこともあるでしょう。

 

 

赤ちゃんが風邪を引いてしまうと、大抵の場合、お母さんたちは「アレが悪かったかな、コレが良くなかったかな」と考えてしまい、自動的に自分を責めるような思考を持つことが多いです。

しかし、赤ちゃんは生涯無菌室で過ごすわけにはいきません。

実際に雑菌に触れて風邪をひくことによってしか、自分の免疫力を構築していくことはできないのですから。

 

 

これって、たとえ水泳の本を100冊読んでも泳げるようにはならないことと似ています。

本を読んだら、あるいは読まなくても、私たちは実際に水の中に飛び込み、泳ぐことを「実践」していくことでしか、泳ぐという行為を習得することはできません。

 

 

赤ちゃんも同じです。

免疫を構築するということは、実際に雑菌に触れて、自分のちからで発熱したり鼻水を出すこと(実践)によってしか、自分で自分の身体を守るシステムを作り上げることはできないのです。

 

 

鼻が詰まって息苦しそうだったり、熱を出している赤ちゃんを見るのは辛いことですよね。

できるのなら代わってあげたいとすら思えてくるでしょう。

しかし、赤ちゃんは今、一生懸命「実践中」なのです。

雑菌が身体の中に入ってしまったら、どうやってそれを退治したらよいのか、一生懸命勉強しているのです。

もしも私たち親が、赤ちゃんの実践過程(風邪を引くこと)を避け続け、赤ちゃんを雑菌から守り続け、無事大人にすることがもしできるとしたら、、、、そんな大人って大丈夫なのかしら?と思いませんか?

小さい頃に構築しておくべき自分の免疫を作り上げないまま大人になってしまい、常に薬に頼らないと回復できないような身体になっちゃわないかしら、という危惧さえ出てくるのではないでしょうか。

 

 

私たち大人は、多少の風邪ならば薬は要りません。

ちょっと鼻水が出るとか咳が出るとかであれば、鼻水や咳でバイキンを排除しているということですものね。

その鼻水を出すちからや咳を出す能力がなかったら、いとも簡単にバイキンが肺に入りこんでしまい、すんなり肺炎になってしまうかもしれません。

赤ちゃんは今、それらのちからをつけている時期です。

風邪をひかずに育つことは理想かもしれませんが、逆に、恐ろしいことでもあるということが見えてくるのではないでしょうか。

 

 

親がどんなに気をつけていても、子どもは風邪を引きます。

時には長引くこともあるでしょう。

しかしそれは、この子の人生の中で必要なことだから起きているのです。

決して不必要な現象では、ありません。

「風邪を引く=悪いことが起きた」、ではなくて、身体が生存に必要な過程を履修している、という捉え方もできるのです。

 

 

お子さんが風邪を引いてしまったら、こんな言葉がけをしてみてください。

「よく頑張ってるね、自分のちからで自分の身体を治せるってすごいね!」

「今ちょっと辛いよね、でも、これでもっと丈夫な身体になっていくよ」

 

 

その上で、冒頭に述べたように、ご自分がしっくりくる情報を取り入れて、もしかして足下を暖めた方が良いかな?とか、これをしたらより免疫力を高めることになるかな?ということを、育児に取り入れていけたらいいですね。

お子さんにしてみたら、赤ちゃんであってもお母さんがションボリな気持ちを抱えているよりは、ポジティブなエネルギーで接してくれた方が気持ちがよいかもしれませんよ。^^

 

 

どうでしょうか。

お子さんに風邪を引かせてしまったとか、風邪を長引かせてしまったとお感じのお母さんの気持ちも、少し楽になりませんか?

お子さんが風邪を引いてしまった時、どうしてもネガティブに捉えがちになったり自分を責めてしまいがちですが、お母さんのせいで風邪を引かせてしまったわけではありません。

私たち人間は、時々風邪を引くことで自分の免疫をアップデートし、大きな病気に罹患することを回避しているとも言われています。

お子さんの風邪や体調不良を、おおらかな気持ちで見守っていけますように。

 

 

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カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。

定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。

つまり、自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのものなのです。

ぜひご活用くださいね。

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