トイレトレーニング中に、親御さんの
「頭ではわかっているのに、どうしても怒るのをやめられない」
原因について書いてみます。
この感情、厄介ですよね。
トイレトレーニングでは怒らない方が良いって知ってるのに、なぜかいつも怒ってしまう・・・
しかも、子どもに怒った後に罪悪感を感じてしまう・・・
よくあることです。
誰もが経験しています。
頭でわかっているけれど、行動が頭の理解とリンクしない。
これは、新しい概念を入れた場合に起きることです。
思考レベルで「怒らない」と決めても、行動を変える(思考に合わせる)には時間が必要です。
お子さんの「排泄はおまるかトイレで」という理解が、なかなか身体の行動として定着しないことと、同じです。
もう少し深掘りすると、「怒ってしまう」原因はほかにも考えられます。
順番に見ていきましょう。
1)被害感を強く感じている
親の側に、排泄物が汚いものだという認識があるため、子どもがお手洗いに失敗するたびに
「汚い排泄物の処理をさせられている」
という被害感を強く感じていることがあります。
もちろん排泄物が汚いという認識は、正しいです。
以前にも書いた通り、誰も好んで触ろうとは思いません。
しかし、お子さんのおしりや家の中に排泄物をつけっぱなしにするわけにはいきませんよね。
親という立場上、おシモケアを含め、ありとあらゆるお世話をするということに対し、私たちにはある意味「覚悟」が必要です。
2)ご自身のトイレトレーニングに起因する
ご自分が幼い頃、トイレトレーニングをされたときのことを覚えている方は多くないでしょうが、
厳しく叱られ続けたトイレトレーニングだった場合、知らず知らずのうちにその基準を採用している場合があります。
記憶には残っていないのに、粗相をした時にはこんな風に怒られた、というパターンを、なぜかご自分の子育てでも繰り返してしまいがち。
逆に、こんな風に怒られたというハッキリした認識がある方の場合、自分の子どもには別の対応をすると意識されている方もおられます。
ご自身がイヤな体験をされている場合、覚えていない方が、より無意識的で、見えにくい問題となっている場合があります。
3)この場面で怒る、というパターンが定着している
もう既にトイレトレーニングで何度も怒ってしまっている場合、親として「お漏らししたら怒る」というパターンがしっかり出来上がってしまっていることがあります。
そのパターンを急に変えることは、子どもの手前、何だか居心地が悪く感じられ、なかなか変えられないことも。
4)子どもとのコミュニケーションで、混乱している
赤ちゃん時期を脱した子どもはおしゃべりができるようになり、大抵の場合、言われたことを素直にやってくれるのに、
なぜ排泄だけは「おまるやトイレでしてね」と言っても言うことを聞いてくれないんだろうかと、混乱を感じています。
1にあげた被害感とリンクしている場合があります。
(子どもがうまくおまるやトイレで排泄できない理由については、こちらの記事をご参照ください。)
もしも「怒るパターンから抜け出せない」と感じている場合、上記の例のように、ご自分のこころの中に何を持っているのかを見つめてみると、見えてくるものがありますよ。
ひとつのパターンだけではなく、複数絡んでいることもあります。
問題だと感じていたものの原因は外側(子ども)にあるのではなく、実は自分の内側から起こっていたんだと気付くことができれば、ご自身で変えていくことが可能です。
子どもの目線に立って、排泄習慣をおむつからトイレにするのは難しいことだと分かっているのに怒るのをやめられない、その怒った状態をほかのことにも引きずってしまい、怒った状態(イライラ)を止めることが難しくなってしまう、という方は、ご相談下さいね。
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子育ては、生涯にわたる大きな仕事です。
それを単に「大変」だとしてストレスいっぱいのまま終わるのか、主体的に「楽しむ」ことを選択するのかで、人生の質が変わってきますよ。
カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。
定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。
つまり、✨自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのもの✨なのです。
ぜひご活用くださいね。
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