4歳の男の子が、母親の交際相手から暴力を受けて亡くなったというニュースがありましたね。
大阪 箕面 4歳児殺害 きっかけはおもらしか
12月26日 11時41分
大阪・箕面市の集合住宅で、4歳の男の子に暴行を加えて殺害したとして、母親と、同居する交際相手ら男2人が逮捕された事件で、当日の暴行のきっかけについて男2人が「おもらしをしたので殴った」と供述していることが捜査関係者への取材でわかりました。
(引用元:NHK NEWS WEB)
男の子には日常的に暴力がふるわれていたようですが、決定的なきっかけとなったのは男の子の「おもらし」だったようだという報道。
あまりにも痛ましくて、しばらく考え込んでしまいました。
男の子のご冥福をお祈りします。
虐待からはほど遠いレベルであっても、私たち親(あるいは子どもの世話をする側)にしてみれば、子どものお漏らしにイライラしてしまうということ自体は普通の反応です。
ただ、その感情(イライラ)とどう付き合っていくのかが問題なのです。
A)感情の赴くままに、子どもが悪いという前提で子どもに対して怒りの感情をぶつけるのか?
B)それとも一呼吸置いて自分の感情と対峙し、子どもの立場や発達途上のこころと身体への理解を思い出すのか?
以前にも書きましたが私たちは、自分と近い関係にある人の行いには非常に敏感になる傾向があります。
どこかの国の政治家が不祥事を起こしても、それで「怒り」をはじめとした感情の揺れを感じることってあまりないですよね。
しかし、それが自分の住む町の市長さん、あるいは町内会の会長さんだったら?
少し違った感情が芽生えてくるのではないでしょうか。
あるいはあまり興味のない芸能人や友達の友達が不倫したという話と、自分の旦那が不倫したというのとでは全く違った感情が芽生えてくるのが普通でしょう。
それと同様に、どこかの子どもがおもらしをしたからといって私たちはそれに対して過剰に反応するということはあまりないけれど、いざ自分の子どもがおもらししたら・・・?
感情の揺れ幅は大きくなるのは当然です。
そのため、前述した通りお母さんやお父さんがお子さんのお漏らしに対して敏感に反応し、ついついイライラしてしまうということは問題ではありません。
ただ、Aのパターンのように大人の側に「お漏らし=子どもが悪い」という方程式が出来上がってしまっていて、その方程式に従って常に同じ行動(この場合子どもに対する怒りの放出)をとってしまう場合、ちょっとした調整をすることで今までの行動パターンから抜け出し、それによって状況の変化を招き、親子ともに随分と楽になることがあります。
「調整とはどんなこと?」
具体的には、すでに自分の中に出来上がってしまった方程式をほどいていく作業です。
思い込みを外していく、という表現も当てはまります。
子どものおかれた環境や身体の発達によりけりではありますが、おむつがはずれたあとであっても、4歳でも5歳でもお漏らしは完全になくなるとは言い切れません。
ときどき突発的なお漏らしがある、ということ自体は特に問題ではありません。
しかし、お漏らしに対して大人が頭ごなしに叱りつけたり怒りをぶつけてしまうと、お漏らしはなくなるどころか余計に長引いてしまうことがあります。
そうなると親としてのイライラは増すばかり。
まさに悪循環そのものです。
親としてこのことに薄々気がついていながら、一旦自分の中に作ってしまった方程式(行動パターン)から抜け出すことができない・・・・
子どものお漏らし(あるいはその他の失敗)のたびに怒ってしまう自分に自己嫌悪・・・・
これは、珍しいことではありません。
よくあることなんですよ。
そしてこのような場合、ちょっとした「調整」で悪循環から抜け出すことが可能なのです。
そもそも「薄々気がついている」と言う時点で問題の半分はクリアしているようなものなので、あと一息ですよ。
自分の中にできてしまった方程式を消していきたい、書き換えていきたいと感じられたら、どうぞカウンセリングサービスをご利用くださいね。
一緒に解決していきましょう。
カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。
定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。
つまり、✨自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのもの✨なのです。
ぜひご活用くださいね。
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