おむつを外した後に起こる「ぶり返し」に関するお話、前回までの続きです。
6)精神的、心理的要因
たとえば、親の不仲。
夫婦喧嘩が絶えないなどの状況下では、子どもはストレスを感じやすく、排泄のコントロールのみならず食欲や体調にも影響が出ることがあります。
あるいは新しく通い始めた保育園や幼稚園に馴染めないでいる、下にあかちゃんが生まれた、ということも心理的な要因になり得ます。
あとは、おもらしのぶり返しによって怒られっぱなしな状況。
これは失敗した感覚を常に持ち続け、親に怒られることによって失敗感を強化していくこととなるため逆効果な上に悪循環で、却ってなかなかおもらしが止まらないことにつながりかねません。
今まで挙げてきた他の要因と、怒られっぱなしが複合的に作用する場合もあるため注意が必要です。
7)排尿系の病気
排泄コントロールに影響する病気や疾患はさまざまあるようですが、通常の場合まず心配はないので膀胱炎に関してだけ記します。
膀胱炎を経験された方はよく、「おしっこが頻回になった」「痛くて出しきれない」などの症状を訴えます。
これと同様のことが幼い子に起きても、本人にとってはそれが何なのかよくわからないために親に伝えられないことがあるようです。
ちなみに私は0歳の時に膀胱炎になったそうで、親がおしめに血が滲んでいたことや、おしっこのときに「イタッ」と叫んだことで気がついたそうです。
さすがに3、4歳ともなれば多少の不調は言語で訴えることができるでしょうが、あまり強い症状がない場合や、ことばでのコミュニケーションが未熟な場合は親に伝えないことがあるため、おもらしが続いたときには排尿系のトラブルの可能性もある、という程度に頭の片隅に置いておくと良いかもしれません。
(参考:子供もなりやすい膀胱炎/ヘルスケア大学)
(参考:尿路感染症/東京女子医科大学病院)
おもらしが増えたことで病気の可能性を感じたら、
「おしっこしてもすぐまた行きたくなっちゃう?」
「おしっこのとき痛いことある?」
「おしっこぜんぶ出てない感じする?」
などとやさしく聞いてみて、当てはまるようだったら一度医療機関の受診をされることをお勧めします。
ただ、心配しすぎないように!
心配しすぎることで、却って病気を招いてしまうこともありますからね。
ぶり返しの要因については長々と書いていますが、次回が最終回です。
引き続きお付き合いください。
カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。
定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。
つまり、✨自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのもの✨なのです。
ぜひご活用くださいね。
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