今まで一次感情と二次感情について何度か書いていますが、今日は実例をあげてご紹介します。
平たく言えば、一次感情とは対人関係などで一番最初に出てくる感情であり自分でも気づきにくい部分、二次感情とは一次感情の後に怒りなどの感情を伴って出てくるものをさします。
→「子どもからの被害感」
先日冬場の乾燥のせいか、朝起きてきて喉が痛い〜と言い出した子ども9歳。
湿気が必要かもねという話になり、子どもの寝室に加湿器を置きました。
で、初日は私がコンセントをつないで発動。
(ON OFF ボタンがなくて、単にコンセントにつなぐだけのシンプルな仕組みです)
翌日は本人がやるだろうと思いきや、朝見たらコンセント入ってない!
つまり、使い忘れてる。
なので「今日は自分でコンセント入れて使うんだよ」と言い、翌朝見たら・・・・
何とまたしてもコンセントが抜けてる=使い忘れてる。。
このとき、とっさに頭をよぎった言葉は
A「何で使わないの?せっかく用意したのに!」
しかし、実際に言った言葉は
B「また忘れてるけど喉大丈夫なの?加湿器使った方がいいよ。」
もうおわかりですよね。
Aの発言はイラっとした雰囲気で二次感情そのものです。
そこからは、以下のような一次感情が見て取れます。
がっかり感
やるせない気持ち
自分の行動が無に帰した感
もどかしさ
そこのところを見つめると、あえてそれらの感情を相手にぶつける必要がなくなります。
つまり自分で自分の感情、気持ちに気がつくことで、相手に気づいてもらう必要がなくなる瞬間が訪れるのです。
これは本当にパワフルですよ。
一瞬でモヤッとした気持ちが鎮まるのを感じられます。
この瞬間を迎えることができれば、対人関係で避けられる衝突っていくらでも出てきますよね。
現に私はAの発言をせずに済み、Bのニュートラルな発言に落ち着くことができています。
もちろん人生の中には自分の感情に気づくだけでは鎮まらない場面も出てきますし、一時感情に意識を向ける間もないほど瞬時に二次感情が噴出してしまうことだってあるでしょう。
しかし、できるところで実践していけば必ず違いが出てきます。
そして、一旦気づきが起こると脳が自動的にそこへ焦点を当てはじめるため、次から次へとそれこそ芋づる式に気づきが訪れることがあり、生活の中の些細な苛立ちがぐっと緩和されることがあるのです。
「一次感情と二次感情への気づき」 – これは対人関係でとても使える視点なので、ぜひ今日から目をむけてみてくださいね。
※ちなみに喉が痛いと言っていた子ども、加湿器なんぞ使わずとも2、3日ですっかり治ってました。笑
カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。
定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。
つまり、✨自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのもの✨なのです。
ぜひご活用くださいね。
*お知らせ*
親教育の翻訳に関わる企画を優先させるため、
しばらくカウンセリング業務はお休みします。
再開時期が決まりましたらお知らせいたします。
赤ちゃん手話×おむつなし育児講座は、
開講準備が整い次第、お知らせいたします。
◎お問い合わせはこちらよりどうぞ
◎コミュニケーションのヒント