子育てママのための 親育ちカウンセリング

震災被害の振り返り 4

 

前回までの記事の続きです。

震災被害の振り返り1

震災被害の振り返り2

震災被害の振り返り3

 

 

親戚の安否確認で訪れた石巻市の避難所を手伝うようになったのは、

今思えば非常に自然なことでした。

スクリーンショット 2016-03-16 17.08.32

 

 

親戚を捜し出すという目的は達成し、

私が自分自身の家族(旦那さんと子ども)と離れたことによってできた

こころの空洞のようなものを、

多くの人を手伝うという行為で穴埋めしていたようなところがありました。

 

 

この、津波被害地域の現状を目の当たりにするという体験を通し、

私が体験した地震の恐怖というものが

非常に小さいものであるかのような感覚を得たことも、

今ならすんなりと思い出せます。

 

 

当時はここまで俯瞰して見ることはできず、

自分が地震ごときで恐怖を感じてしまったことや、

くくりとしてはおなじ被災者であるけれど、津波を経験していないため

自分の体験は些細なことであるかのように錯覚していたのだと思います。

そして、これと同じような状況を石巻でも見聞きしました。

 

 

「車が流された」

「家が流された」

「家族を失った」

 

 

これらのことは、どれをとっても非常に痛々しい事実ですよね。

でもね、他者の傷みと自分の傷みを比べることなど実際のところ、到底できません。

避難所で会った人たちの多くに、他者をいたわりつつ自分の体験を胸にしまい、

自分の経験したことはあの人よりはマシだと思おうとしている節が

見受けられました。

 

 

文章にしてしまうとアッサリしたものに聞こえますが、

これって相当辛いことだと思うのです。

 

 

実際、私も、自分の家族がみんな無事だったとか、

被害の程度が少なかったと言うことに対する

罪悪感のようなものがありました。

 

 

被災の程度に関わらず、被災地にいた、いないに関わらず、

このような心理は震災後、多くの人にみられたのではないでしょうか。

 

 

いまでこそ、こころから思います。

自分が体験したことは、他者のそれと比較する必要はないのです。

 

 

 

もちろん他者の体験と自分の体験を比較するという選択をしてもいいけれど、

それと気づかずに自動的に、無意識的にいつも比較してしまい、

自分独自の体験を歪曲したり、感じたことそのものを否定したりすることを

私たちはよくしているんですよね。

 

 

この状態は、言葉を変えればこうとも言えます。

自分自身の事実と向き合うことができない状態を作り出している。

 

 

これを引っ張ってしまうと、もちろん自分を軸とした生活はできませんよね。

他人の目線で生きてしまったり、自分のことをついつい否定してしまったり、

ということに陥りがちです。

 

 

震災を例にとって書いてみましたが、同じようなことは

普段の生活でも沢山ありますよね。

 

 

私は震災後、しばらく自分がどこにいるのかわからない状態に陥り、

自分自身をどう捉えてよいのかわからずに

自己否定を繰り返していた時期が長かったです。

 

 

今ならあんな体験をくぐり抜けたんだから当然なことだと思いますが、

当時はまるで闇の中をあかりを求めてさまようような心理状態でした。

 

 

震災後、もう5年とは言うけれど、まだ5年です。

あのときの傷が癒えてない方は多いでしょうね。

被災したしないに関わらず、当時の自分の体験を振り返ってみることも

癒しへつながるかもしれません。

 

 

☆.。.:*・゜ ☆.。.:*・゜ ☆.。.:*・゜ ☆.。.:*・゜ ☆.。.:*・゜

カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。

定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。

つまり、自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのものなのです。

ぜひご活用くださいね。

☆.。.:*・゜ ☆.。.:*・゜ ☆.。.:*・゜ ☆.。.:*・゜ ☆.。.:*・゜

 

 

*お知らせ*

親教育の翻訳に関わる企画を優先させるため、

しばらくカウンセリング業務はお休みします。

再開時期が決まりましたらお知らせいたします。

 

赤ちゃん手話×おむつなし育児講座は、

開講準備が整い次第、お知らせいたします。

 

 

◎お問い合わせはこちらよりどうぞ

お問い合わせフォームへ

 

◎コミュニケーションのヒント

トイレトレーニング 無料メール講座

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です