子育てママのための 親育ちカウンセリング

震災被害の振り返り 2

 

先日の記事の続きです。

(前回の記事→震災被害の振り返り1

震災当日、本震のあとの余震は大きいものばかりでしたが

出張がちだった旦那さまも当日は家にいたため、

当時2歳半だった子どもと3人で身を寄せあい、

何とかやり過ごすことができました。

 

 

しかし夜はまた事情が違う。

情報がない中、水も電気もない中、徐々に日が落ちて

あたりに闇がまとわりつくようになると、

空腹にもなるし、とたんに不安が押し寄せます。

 

 

懐中電灯をつけても暗いものは暗い。

ろうそくがあっても余震で倒れる危険性があるので使えません。

 

 

水がないためトイレももちろん使えず、

用を足すには外へでなくてはいけません。

外は小雪が舞い、頻繁に揺れ、田舎なので

付近でケモノの鳴き声も聞こえます。

(うちの近所にはタヌキもキツネもいました)

 

 

昨日の記事にも書いた通り、震災後はとにかく余震が酷く、

家が倒壊するかもしれないという恐怖があったため

夜は車の中で明かしました。

 

 

しかし、ここでもやはり寒い。暗い。揺れる。恐怖。

私も旦那さんも一睡もできず、交代で我が子を抱きしめながら

絶え間なく襲う強い揺れの中、恐怖心いっぱいで夜を明かしたことは、

一生涯忘れることはできないでしょう。

 

 

このあと号外が回ってきて、生々しい津波の惨状を知りました。

いわゆるパラダイムシフト。

 

 

それまで自分たちが最悪に酷い目にあったと思っていたことが、

実は内陸部よりも沿岸部の被害が甚大であると言うことを知り、

「こんなもので済んでよかった」

「こんなんで文句を言ってはならない」

「自分は沿岸部の方々と比べたらまだマシ」

「この程度ですんでラッキーだったと思わなければいけない」

と思うようになります。

 

 

しかし、ここで大きな盲点が。

私たち家族も相当な恐怖を体験をしました。

それこそ死をも覚悟するような体験です。

こういった目に見えない領域のことは、

そもそも表現することが難しいし、比べることもできませんよね。

 

 

他者と比べてしまうのは、私たちに備わった機能です。

この機能があるからこそ私たちは

「熱い、冷たい」

「長い、短い」

「嬉しい、悲しい」

が理解できるし、体感できます。

 

 

当然、

「津波に比べたら地震だけでよかった」

という発想も出て来る訳です。

 

 

でもね、だったら

「北朝鮮に産まれず、日本に産まれて良かった」

ということも言えるし、

「戦時中に産まれず現代日本に産まれて良かった」

ということだって言えますよね。

こういう考え方はポジティブでステキだし、大事だと思います。

 

 

ただ、こういう概念と一緒に暮らせますか?

通常は、暮らせません。

戦時中に産まれなかったからって、

日常生活の中で一切不満が出ないようになるなんてことは、

まずありません。

どうしたって私たちは自分自身が経験したことをもとに、

どう感じたか、どう体験したか、を基準に生活します。

これも、私たちに備わったまともな機能です。

地震

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから、被災の大きさや津波に遭ったあわない、

地震に遭ったあわないを持ち出して

自分の感じた恐怖の大きさやショック、ストレスを

過小評価しなくてもいいということ。

 

 

他者と比べて自分はマシだと思ったからといって、そのことで

自分が感じた強大な恐怖を打ち消そうとしなくてもいいということ。

ただただ、自分の経験をそれとして、淡々と認めていくこと。

 

 

これが非常に大事なことであると、震災後、数年かかって理解できました。

分かりやすく言えば、「ありの〜ままで〜♪」ですね。笑

 

 

つづく。

 

 

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カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。

定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。

つまり、自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのものなのです。

ぜひご活用くださいね。

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