子育てママのための 親育ちカウンセリング

授乳がセクハラ?育児批判の捉え方

 

ここのところ性に関することばっか書いてますが・・・

あとひとつだけ、性教育に関してではありませんが、授乳と性を例にとって育児批判に対する考え方を書いてみます。

ここアメリカでは、先日書いた性教育にみられるような性に対するおおらかさがあると感じられる反面、こんなこともあるのです。

以下は、ニューヨークタイムズの記事「The Nation: Mother’s Milk; Breast-Feeding: How Old Is Too Old?」から引用しました。

 

 

In the early 1990’s, a Syracuse women called a local hotline, panicked, to report that she felt some arousal while nursing her daughter — and was immediately picked up, taken to the police station for questioning, and briefly thrown in jail.

 

1990年代前半に、ある女性がパニック状態で地元のホットラインに電話をかけてきた。

電話の内容は、その女性が娘に授乳していたところ性的に興奮してしまったということだった。

その女性はその後すぐさま身柄を確保され、警察署で尋問を受けたのちに刑務所へ投獄された。

 

罪状が一体なんだったのか気になるところです。

性的な興奮って、授乳と関係ないと思うのですが、、、

それにしても、この文章からは子どもに何かしらの被害が加わった様子はありません。

なのに投獄って!(驚

 

 

 ”I get one or two calls or faxes a month about someone accused of harming a child, even as young as 18 months, by nursing,” said Katherine Dettwyler, an anthropology professor at Texas A&M University who studies breast-feeding. ”They claim that the mother is breast-feeding for her own sexual pleasure. It’s a logical outgrowth of our society’s sexualization of the breast.”

 

テキサスA&M大学の人類学教授、キャサリンデトワイラーは「月に一、二回、誰かが18ヶ月の子どもに授乳していることを、子どもに危害を加えているとみなす電話やファックスを受けています。彼らは、母親は自分の性的な喜びのために授乳していると言います。このことは、我々の社会における乳房に対する性的理解からしたら当然のことでしょう。

 

1歳半に授乳している、というのがもはや子どもに対するセクハラの域に達しているということなのでしょうか。

鎌倉時代の日本は離乳食が2歳以降だったということは以前書きましたが、発展途上国では2歳どころか3歳、4歳でも授乳するのが当たり前な地域が多く存在しています。

おむつなし育児が先進国以外では普通に行われていることと似ていますよね。

いろんな概念や考え方があっても良いとは思うのですが、私も2歳までは授乳する考えでいるので、授乳で通報されたらビックリしそうです。

しかし、授乳中の母親を糾弾する側の人からしたら、ひょっとしたら自分自身が幼いころに性的虐待を受けた経緯があるとか、日々の子どもに対する性的虐待ニュースにこころを痛めている人かもしれないし、その人自身のバックグラウンドが見えてこないため一概に非難することはできません。

こころから世の中の子どもたちを守りたいと願う、善良な一市民の通報という側面もあるでしょう。

 

 

そしてこの記事のまとめ方は、さすがNYタイムズ。

WHO(世界保健機構)は2年間の授乳を推奨していることや、授乳が一体誰のためのものであるかという本質(もちろん、赤ちゃんのためのものです)を記している点。

色々な論点があれど、落ち着くべきところに落ち着いています。

 

 

おむつなし育児にしろ授乳にしろ育児の選択肢はいろいろあって然るべきだし、自分のやり方や信念と違う、というだけで批判的になることは避けたいものです。

もちろん夫婦間ではある程度意見を統一させた方が良いでしょうが、よその家庭にはそれぞれのやり方がありますもんね。

 

 

そして、大事なことは自分のやりかたにダメ出しせず、まず自分できちんと認めること。

 

これがしっかりできれば、他人のやり方や所作を見て批判的になるのではなく、「自分が他人と違って良い=他人も自分と違って良い」、という意識の流れを自然に作ることができるようになります。

その上で、もしも批判を受けるようなことがあったときには「私はこの人と違う意見を持っていて良い」こと、「この人は私と違う意見を持っていて良い」ことが見えてきますし、感じられてきます。

つまり無駄に落ち込んだり被害感を抱えてしまったり、批判してきた相手に攻撃的になることが自然と少なくなってくるのです。

 

 

逆にこれさえできれば育児のみならず、普段の生活もグッと楽になりますし、不思議と人間関係も円滑に回るようになりますよ。

私はこれがなかなかできず、他人に対して批判的になったり自分に対してダメ出しをして落ち込んだり、を長いこと繰り返していましたが、一旦「自分を認める」ことにフォーカスして内観を続けていったところ、内側の状態も外側の状態もどんどん変わっていきました。

育児ももちろん、以前よりずっとずっと楽しめるようになりました^^

育児は私たちの人生をかけて続けていくものなので、いろんな意見に惑わされず、かといって一つのものに執着せず、こころから自分と子どもに良いと思うものをひらひらと軽やかに、その都度選択して楽しんでいきたいですね。

 

 

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カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。

定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。

つまり、自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのものなのです。

ぜひご活用くださいね。

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