大雪が収束し、気温が上がったためちょっとホッとしていたら、今度はとけた雪が厚く凍ってしまい、それを砕く作業が待っていました。笑
今年の冬は、一筋縄ではいきません。
市内の学校は断続的に10日間の休校(学校閉鎖)となり、登校日として考えればちょうど2週間のお休み。
学校が休みになるかどうかは当日の朝4時、5時あたりにならないとわからないことがほとんどで、しばらくの間早朝学校のFacebookページを確認するのが日課でしたが、今週からは天気が落ち着くようで、子どもたちも親たちもようやく通常通りの生活となりそうです。
さて、先日の記事では恐怖心の仕組みについて書きました。
恐怖は、誰しも感じたいとは思いませんよね。
しかし、私たちはこの感情を避けて生活することはできません。
前回も少し触れましたが、私たちは恐怖心を感じることによって危険を予測し、注意深くなったり、身の安全を確保する行動を取ることができるため、「怖い!」というこころの動きは生活には必要不可欠なものでもあるのです。
決してこの感情をネガティブなものとして嫌い、なくそうとしたり、閉じ込めたりする必要はありません。
ただし、「恐怖心からくる弊害」を引きずる必要は、ないのです。
私たちは、「コワい!」と感じるとき、どのような感情を抱きますか?
ただ「コワい!」「コワかった!」だけで終わりますか?
もちろんそれだけで終わることもあるでしょう。
しかし、恐怖心を抱くことで「被害感」を呼び込むことがあるのです。
「こんなに怖い思いをさせられた」
「恐怖を感じたのは○○のせいだ」
例えば運転中、対向車がフラッと中央線に寄ってきて、慌ててハンドルを切って避けた、なんてことがあったとします。
このとき、避けた直後に「あー怖かった!」という感情が出てくるでしょう。
そして、次に出てきがちな感情は、
「あの対向車のせいで・・・!(怒」
しかし、ちょっと待って。
あなたはいま現在安全な状態にいて、何も起こってはいません。
「怖かった」瞬間は既に過ぎ去っており、対向車とぶつかった訳でもないし、何か事件が起こった訳でもありません。
自分が今現在安全な状態に居るにもかかわらず、「怖かった」感情を呼び起こし続け、「被害感」を引っ張り込み続ける必要は、果たしてあるのでしょうか。
「恐怖を感じさせられた」という被害感は、強力です。
お陽さまが燦々と降り注ぐおだやかな小春日和、小鳥がないてどんなに清々しい一日であっても、「被害感」を引きずることで、素晴らしい現実をよそにどんよりした全く別の世界を自分の内側に作り上げることだって、私たちはできるのです。
前回の記事にも書きましたが、実際にはない梅干しを口に入れたと想像するだけで、私たちの身体は唾液を出すことができますよね。
頭の中の世界は、これほどまでに私たちの身体や生活に影響を及ぼしているのです。
恐怖心のあとに被害感を感じることは、言ってみれば自分の身を守ろうとする自然なこころの働きなので、その連鎖自体を悪いものと考える必要はありません。
ただ、それを引きずるかどうかは私たちひとりひとりが選んでいけることなのです。
【怖かった → 腹立つ! → あいつのせいで一日が台無しだ!】
という構図を選ぶのか、
【怖かった → 腹立つ! → でも何事もなくて良かった!】
と、出来事を収束させていくのかは、あなたにしか選ぶことができません。
言葉を変えれば、被害感を感じて気分が害されるのはあの人のせいだ、あの事件のせいだ、と感じてしまいがちな私たちですが、実は、その瞬間はとっくに過ぎ去っており、「今」私たちの目の前には存在していません。
何も起きていない平和な「今」に目を向けるのか、それとも「過去」の出来事を今に持ち込み、イヤな出来事を自分に追体験させ続けるのかは、他でもない私たち自身が選択しているのです。
私たちは普段被害感を感じていることに気がつかずにいることが多いようで、生活の端々にこの感情を持ち込んでしまい、今目の前にある安全で美しい世界にフタをしてしまうことが少なからずあるようです。
本当の意味でここに気がつくと、恐怖心にとらわれることや、被害感からくるイライラにさいなまされることから自分を解放していけるようになり、目の前に広がる現実の世界をもっともっと楽しめるようになっていくでしょう。
頭の中で発生している世界は「過去」と「未来」。
「今」は、目の前に広がっている世界です。
「あの人のせいで!」
「旦那のせいで!」
「子どものせいで!」
「上司のせいで!」
「状況のせいで・・!」
こんな感情を、もう感じ続ける必要はないなと感じたときが、あなたにとって最善のタイミングです。
「今」に目を向け、地に足がついているのを感じ、何も起きていないことを認め、過去の出来事を収束させていきましょう。
被害感を引きずることによって起こるイライラが自分の中からなくなっていくと、面白いほど世界が変わりますよ^^
カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。
定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。
つまり、✨自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのもの✨なのです。
ぜひご活用くださいね。
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親教育の翻訳に関わる企画を優先させるため、
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