子育てママのための 親育ちカウンセリング

常識のない親

 

先日の大風で、ご心配いただきメッセージをくださった方々には感謝申し上げます。

知人宅では3日ほど電気が戻らず苦労されていましたが、うちは9時間程度の停電で済みました。

お店に行ったら駐車場に店員さんたちが待機しており、やってくるお客さんに停電が続いているため閉店しているという説明をしていたり、道が封鎖されている・・・と思いきや、大木が倒れて送電線が切れた上に道を塞いでしまっているため、除去作業をしているということでした。

うちの近所だけでも6本の木が倒れていたことを考えると、そりゃ街全体では被害甚大なんだろうな、と推測します。

家屋倒壊もあったようです。

 

 

風速は毎時88.5kmほどで、郊外の山では159kmを観測し、オレゴン州内だけで20万件が停電したと聞きました。

ちなみに台風だと風速33-44m/sが「強い」に区分されるらしく、これを時速にすると118.8-158.4km。

気象庁のページに依ると、台風は「強い」の上に「非常に強い」、更に「猛烈な」というランク分けがされているので、今回のもの以上である台風にはどれだけの破壊力があるか、想像するだけでビビります。。

 

 

さて、子どもの話題です。

日本に住んでいた頃、ある医師とおむつなし育児に関するお話をした際に、おシモ関連で

「親御さんの中には、『うちの子のおしっこ、青くないんです!何が悪いんでしょうか・・・・』という相談をされる方がいる」

というお話を伺ったことがあります。

 

 

「なぜ青を期待する????」

 

 

気になりませんか??

私も最初は何だかよくわかりませんでした。

 

 

親御さんから色についての問い合わせがあった理由は、

「おむつのテレビCMの中に出てくるおしっこは、青いから」

ということなのだそうです。

 

 

確かにそうだ!青い!

しかし、普通に考えたら(というか考えなくても)それはCM用に青くしてあるって気づくよね?

こういうこと言う親っておかしいんじゃない?

常識なさすぎじゃない?

というノリで、その話を聞きながらそういう親御さんに対して批判的な感情を抱いたのを思い出します。

 

 

しかし、私の身の上にもいろいろありました・・・

震災を経験し、アメリカに住むようになったら思いっきり「ガイジン」です。

今まで持ち合わせていた常識は役に立たず、日々の生活での会話すらおぼつかない。

自分が「非常識きわまりないガイジン」と化してしまったと感じるほど、もーやんなっちゃったことは数知れません。

 

 

一歩譲って、そりゃ国が違えばぜんぜん違う、ということはありますよね。

しかし同じ国であってもひとりひとり、今まで生きてきた状況も違えば環境も、考え方も、教わってきたことも、取り込んできた概念の種類も違うし、もっと言ったら家族同士だって意見の相違があるほどです。

近い関係であっても、みんな少しずつ「常識」が違います。

 

 

私たちは、しょうがいを持つ方に対してとか、目の色肌の色の違いに関しては「差別してはいけない」と教わります。

見た目に大きな差があるから差別につながりやすく、このような言われ方がするのでしょう。

 

 

では、常識や考え方の差に対しては?

物理的に、見た目は私たちと同じ。

外からはしょうがいを持っているようには見受けられませんし、目の色髪の色肌の色にも違いはありません。

違うのは、中身や考え方、感じ方です。

 

 

ただ、この方は

「おしっこが青くないんです」

と、我が子に対する心配の気持ちを持っているというだけのこと。

 

 

こういう相談事に関し、かつての私のように「常識がない」と批判することもできますが、相手がそういう気持ちを持っているということを、まるっとそのまま受け止めることだってできるのです。

このことは、肌の色の違いを受け入れることと何の差があるのでしょうか。

 

 

そして、これと全く同じことが、親子間にも言えるのです。

 

 

子どもが何かした。

例えば、学校のテストを白紙で提出し、0点で戻ってきたら・・?

それに対して

「あんたはどうしてこんなことするの!答えを書けるとこは書かなきゃダメでしょ!」

という対応を取ることもできますが、

「こんなことしてみたかったの。そうか…。でも、お母さんはこうした方が良かったんじゃないかと思うんだけど、どう?」

という対応だってできるのです。

 

 

親になるとは、ありとあらゆる職業に就くことと同じだという考え方があります。

 

 

私もまさにそうだな、と感じています。

保育者になり(養育)、教育者になり(教える)、医者になり(看病)、カウンセラーになり(悩みや困りごとを聞く)、栄養士になり(食事作り)、、、、他にもいろいろあるでしょう。

親とは、子どもに対してこんなにも多彩な役割を担う性質があるのです。

 

 

もちろん親として子どもを「常識のある人に育てる」ことは、大切なことです。

しかし、それと同時に子どもが「自分らしさ」を肯定できる人に育つこと、つまり私たち親が、自己肯定感をしっかりと持てるように子どもを導くことも大事です。

世間の常識にピッタンコはまる人と個性的な人とは正反対のイメージですが、そのどちらも、実は私たちの生活にはなくてはならないものなのです。

 

 

さて、あなたは「常識」に重きを置きますか?

それとも「個性」に重点をおきますか?

あるいは両方を見据えてバランスよく、を意識しますか?

 

 

どれが正解ということではありませんが、時々自分自身のこころの中や考え方(おしっこが青いわけない)を見つめることにより、お子さんとの関わり方が変わってくることがありますので、気になった方はぜひお試し下さいね。

 

 

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カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。

定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。

つまり、自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのものなのです。

ぜひご活用くださいね。

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