内観をしていくと、自分が見たくない感情を見つけてしまうことがあります。
もちろんポジティブな感情だけではなくネガティブな感情がこころの中にあるのは当然だし、そこのところをしっかりと受け入れることが自分のこころと向き合う大事な一歩なのですが、このハードルが意外に高いために最初は「こころを見つめるって難しい」、と感じられると思います。
時には壁が出てきたように感じてその先に進めず、止まってしまうことはよくあります。
こころの中のことは見えないので、内観の作業がなぜ止まってしまうのかを説明するのは難しいのですが、物理的な例をあげて説明するとこんな感じ。
例えば白髪が出てきたら、それを加齢だとして受け入れるのが難しく、抜いちゃう心理と似ています。
あるいはシミやらシワやらがイヤすぎて、それらを受け入れるのが難しく、エステや高額な化粧品を次から次へと試してみたり、、、、
別な例を出すと、女性であれば「オバサン」と呼ばれたらイラっとしますし、男性であればたとえば頭髪が薄い場合、「ハゲ」と言われたらカチンときますよね。
しかし、それらはある意味事実なのです。
少なくともあなたをそのように表現した相手から見た事実なのです。
あなたにとってはあえて目を向けたくない部分だったのに、それを指摘されて、それと対峙しなければいけない瞬間が訪れたというだけのことなのです。
もしもあなたの心の中にこれらの事実に対する抵抗感がなかったら、どう言われようと気にすることはありません。
もしこういうことにグサっときたら、それは、自分のこころの中にあるものを見つめた時、ネガティブな感情を発見し、こんなものを持っている自分が許せなくなったり受け入れたくない気持ちが出てきたり、それらと対峙したくない感情が芽生えることをご理解いただけると思います。
自分の中にあるドロドロな感情であったり憎しみであったり激しい怒りであったり嫉妬であったりエゴであったり、それらはできれば見たくない感情ですものね。
しかし、ここを乗り切るとだいぶ変わってきますよ。
自分の中にネガティブな感情があっても良い、それらがあるからこそ自分なのだと受け入れる。
(ドロドロな感情がない人はどこにもいませんし、誰から見ても完璧な美女、美男もまたどこにもいません。)
シミやシワが出てきたらそれも含めて自分なのだと受け入れ、シミやシワがある自分は愛さないのではなく、どんな自分であっても無条件に愛する。
これができたら、初めて他者への愛情がしっかりと湧いてくるのです。
「母親になったら子供を無条件に愛せるようになるはずだ、まだそうあるべきだ、それなのに子どもを無条件に愛せない自分はおかしいのでは?」
このようなご質問をうけることがありますが、そうではなくて、その前に、まず自分を無条件に愛することが必要だったのです。
しかし、私たちは自分のことを後回しにし、夫に奉仕し子どもを優先させるのが美徳だと教わってきました。
そのイメージが極めて強いため、自分を優先させて自分を愛するなんて超ワガママなダメ親だと感じてしまいます。
自分のことを我慢して家族に奉仕するのが美しい、というイメージは世代を超えて、強固に刷り込まれていますからね。
それが本当はまったくの反対で、自分を満たさないことには相手を満たせないと言われても、
「?????」
となるのはよくわかります。
私もそうでしたから!
ただね、実際にやってみるとよくわかりますよ^^
自分の持つ強固なイメージが正しくて、ずーーっと我慢し続ける生活を送ることが正しいのか、今この瞬間に幸せを感じ、自分を満たすことを選ぶのか、それは私たち個人個人の選択に委ねられています。
今この瞬間から自分のことをないがしろにせず、大事に大事に扱っていきましょう。
内観をしてみたけれど、どうしてもうまく進められないという場合はぜひカウンセリングをご利用くださいね。
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カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。
定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。
つまり、✨自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのもの✨なのです。
ぜひご活用くださいね。
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