前回までの記事では排泄の自立とそれが確立することの違い、またなぜおもらしのぶり返しが起こるのか、その主な要因1と2についてご説明しました。
前回はどちらかと言うとおむつなし育児で早期(0〜2歳)におむつが外れた場合に当てはまりやすいものでしたが、今回はトイレトレーニング後のぶり返しにも当てはまる内容です。
続きを見ていきましょう。
3)体調の変化
体調が悪いとき、あるいは風邪をひいたりお腹を壊したり、ということは排泄のコントロールと関係することがあります。
また、子どもの花粉症や食品アレルギーがわかり、花粉の時期やアレルゲンとなる食品の除去をしていなかった時期とおもらし時期が重なっていたということがあとでわかった、という場合もあるようです。
4)季節の変化
大人であっても季節によって、おしっこが近くなることがありますよね。
特に秋口、ひんやりしてくる時期や冬の温度差は、ちびっこのおしっこの頻度や膀胱の容量を変えることがあるようです。
冬の暖房によってできる温度差(室内は暖かく、外は寒い)が体の筋肉や膀胱をきゅっと縮めてしまい、小さい子の発達途上のおしっこセンサーだとその変化に追いつかなかったり、あるいは夏場、暑いがために水分を多く摂取した場合も同様に、季節性のおもらしにつながることが考えられます。
反対に夏は、外が暑いから水分をたくさんとり、室内やお店に入ったときの冷房のひんやりで膀胱が刺激されてしまうことで、冬場と似た現象が起こり得ます。
5)環境の変化
うちでは引っ越しした際に、親が忙しすぎて子どもに十分な注意を注げず、頻回なおもらしを招いてしまったことがありました。
引っ越し作業など引っ越しにまつわるあれこれは大人にとっても大きなストレスですから、小さな子にしてみたらなおさらのこと、強大なストレスになり得ます。
引っ越しだけではなく、親が転職した、あるいは仕事が急に忙しくなってしまいいつものように子どもに意識を向けられないとき、それが子どもを不安にさせてしまっている場合などはおもらしのぶり返しをまねくことがあります。
親の転職がなんで子どもに影響するの?と思われるかもしれませんが、親がストレスに感じていることがあると、小さな子はそれを敏感に感じ取り、自分のストレスのように受け止めてしまうことがあるのです。
子どもってすごいですよね。
そのほか身内に不幸がありお葬式の準備などに追われていた、という場合もこれに当てはまります。
保育園や幼稚園に通い始めた、ということも環境の変化のひとつです。
いかがだったでしょうか。
ぶり返しの主な要因、次回に続きます。
カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。
定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。
つまり、✨自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのもの✨なのです。
ぜひご活用くださいね。
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