今日は、排泄の自立が「確立する」ことについてのお話です。
以前にも「排泄の自立」(ひとりで自分のタイミングでおまるに座り排泄する、あるいは手話や言葉で尿意便意を大人に伝えること)は一人歩きが始まってから、多くの場合1歳過ぎから2歳頃に始まると書きましたが、これと「排泄の自立の確立」は別物です。
多くのご家庭で「排泄の自立」が起こったことを目安にしておむつを外す、というのは一般的だと思います。
私もそうでした。
しかし、
排泄の自立が起こることと排泄の失敗がなくなることはイコールではありません。
排泄の自立を迎えたあとの「おもらしのぶり返し」は、ほとんどのご家庭で起こることのようです。
なぜなら「排泄の自立の確立」にはまだ至っていないから。
このことはおむつなし育児のみならず、一般的なトイレトレーニングでおむつを外した場合にも当てはまります。
イヤイヤ期と同様に、お母さんを悩ませる「排泄の自立」を迎えたあとの「おもらしのぶり返し」。
しかし、これは前もってイヤイヤ期があるということを知っているのと知らずにいるのとでは大きく違うように、
「排泄の自立を迎えたあとにおもらしのぶり返しがある(かもしれない)」
ということを知っておくとイライラの度合いが違ってくると思うのです。
(ぶり返しは絶対にありますよ!とは言い切れませんが、ぶり返しを経験されるご家庭のほうが多いようです。)
大抵のお子さんはこの課程を履修した上で、「排泄の自立の確立」を迎えます。
「排泄の自立が確立したって、どうやってわかるの?」
という疑問があるかと思いますが、これは、いろいろな見方ができますよ。
例えば
*四六時中おしっこ?おしっこ?と聞く必要がなくなった
*お母さんの頭のなかから『おもらしされたらどうしよう』の思考がほぼ消えた
というような目安があげられます。
必ずしもお子さんが「おもらししなくなった」ということだけではありません。
排泄の自立が確立したかどうかはお母さんのおもらしに対する心配が自然となくなること、すなわちお子さんの排泄感覚と排泄習慣に自然と信頼を寄せられるようになることが大きなポイントだと言えるでしょう。
これはおもらしが「完全に」なくなることとは少し違います。
4、5歳前後でも年に数回おもらしがあることだってあるでしょうし、中には小学生になってから不意におもらししてしまった、という子もいます。
その場合は「まだ排泄の自立が確立していない」ということではなくて、「排泄の自立が確立した」あとの単なる単発アクシデントです。
心配する必要もないし、叱る必要もありません。
こういった場合、本人が一番ショックを受け、病的な症状を除きほっといても今後気をつけるので、親が追い打ちをかけてトドメを刺すような行為は無用です。
大人だってちびっちゃうことはありますしね^^;
特に産前産後は・・・・笑
それと、とても大事なこと。
「排泄の自立の確立」は「排泄の自立」とは違って、「今起きた!」とわかることではありません。
あとあと振り返り、そう言えば○歳○ヶ月頃から、あるいは春頃からおもらしがなくなったな、というのが見えてくる感じです。
たとえ最近よく事前に教えてくれるしおもらしがなくて順調だなと感じていても、
「ついに排泄の自立が確立したか!」
とウキウキしすぎると、いざおもらしのぶり返しが起きた時にお母さんのビックリ/ガッカリ/ストレスが増幅してしまうことがあるため、
「ぶり返しがあったらその時はその時」
というふうに構えておくことをお勧めします。
私の経験上、排泄の自立が確立するのは個人差があり、2歳前後〜3歳頃のように思われます。
つまり、たとえ0歳、1歳代でおむつが外れたとしても、おもらしのぶり返しを経てしっかりした排泄習慣に到るまでにはもう少し時間がかかり、おむつが外れたことと排泄コミュニケーションが終了することとは同時ではない、ということです。
次回の記事では、「おもらしのぶり返し」が起きる主な要因について見ていきましょう。
お楽しみに!
カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。
定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。
つまり、✨自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのもの✨なのです。
ぜひご活用くださいね。
*お知らせ*
親教育の翻訳に関わる企画を優先させるため、
しばらくカウンセリング業務はお休みします。
再開時期が決まりましたらお知らせいたします。
赤ちゃん手話×おむつなし育児講座は、
開講準備が整い次第、お知らせいたします。
◎お問い合わせはこちらよりどうぞ
◎コミュニケーションのヒント