先日、twitterに流れてきたNHKのニュースでこんな病気のことを知りました。
「線維筋痛症」
以前歌手のレディーガガさんがこの病気のためにヨーロッパツアーを中止せざるを得なかった、というニュースもあったようで、この病気のことをご存知の方もおられるかもしれませんね。
ちなみに私はこの病気のことは全く何も知りませんでした。
記事によると、この病気はもともと西洋人特有のものとされていたようですが、日本でも発症している方がおよそ200万人もおられるとのこと。
推定ということで、もっと多くの人が苦しんでいるのかもしれません。
その女性は髪さえ切れなかった
「患者は推定ですが、国内におよそ200万人です」日本線維筋痛症学会理事長の西岡久寿樹医師は、この病気は激しい痛みを含むさまざまな症状が出て、原因もはっきりとわからないといいます。
「全身の筋肉が慢性的に激しく痛みます。それだけでなく抑うつ症状や、しびれやけん怠感なども重複して発症します」西岡さんがこの病気と向き合うきっかけとなったのは、ある女性との出会いでした。18年ほど前、20歳の女性が母親に付き添われ診察室にやってきました。伸び放題の髪の毛と爪。
少しの刺激でも体中に痛みが広がるため、髪や爪さえ切れなかったのです。
体はあかだらけで臭いもひどく、それは痛みで入浴できないからでした。自分の体重さえ痛みにつながり、ほぼ寝たきりの生活でした。「痛風やリューマチなど多くの患者を診察してきましたが、女性の姿に衝撃を受けました。痛みでここまで生活が脅かされてしまうのかと」当時、線維筋痛症は西洋人特有の病気とされ治療薬もなかったそうです。留学経験のある西岡医師は、線維筋痛症だと確信し、できうる、ありとあらゆる治療をします。爪は全身麻酔をして手術室で切りました。
有効な治療法は確立されておらず、治療薬も開発途中・・・
こんな病気があるとは知らなかったので、また、西洋人特有の病気とされていたということからアメリカ人の伴侶、オジサンにこの病気のことを聞いてみたところ、
「知ってるよ。〇〇がその病気だよ。」
え、そうなの??
時々会って食事をする、私にとっても身近なある人が、この病気を何年もの間抱えているということを初めて知りました。
その方は膝に問題を抱えており、もう少し体重を落とせれば膝の問題が改善されると周囲から言われているようなのですが、運動をすること自体が激しい痛みを伴い、不可能なのだそうです。
取材では死を考えてしまうほどの壮絶な痛みと、医療や社会から取り残されてしまう孤独な患者の姿が、私なりにですがわかりました。
そして、生と死を分けるのは誰かの何気ない声かけや、その人を思う気持ちではないかと思いました。
記事は本来、広くたくさんの人に読んでもらうことを目的としています。
でも、この記事は、まさに痛みや孤独と闘っている、ひとりに思いを込めて書かせてもらいました。
「生と死を分けるのは誰かの何気ない声かけや、その人を思う気持ちではないか」
本当にそうですね。
人の内部は私たちには見えません。
その人がどんな思いを抱えて生きているのか、どんな病気と闘っているのか、そんなことは外見からは全く見えてはきません。
多くの場合、私たちは自分自身のことすらわかっていませんし・・・。
そのため自動思考で判断が生じ、
「あの人はこういう人だ」
と決めつけてかかったり、あるいは自分自身を
「私はどうせこうなんだ」
と枠にはめて、可能性を閉じてしまうこともしばしばあります。
知ることによって知らないことを知る。
深く考えさせられる記事と繋がり、身近な人の様子をほんの少しだけ理解できた週末でした。
カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。
定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。
つまり、✨自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのもの✨なのです。
ぜひご活用くださいね。
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このような病気がある事しりませんでした。
確かに何も知らずにその患者さんを見たらなんて不潔な人だ!と思うだけだろうな。
外側からわからない色々な事情が見えると考え方が変わりますね。
何かを知ることで視野が広くなって優しくなれる気がします。
そして何か腑に落ちないことに出くわしても「まだ私が知らないことなんだろうな〜」という思考になれたら色々ラクになりそうです!
コメントありがとうございました^^
本当に、おっしゃる通りです。
「まだ私が知らないことなんだろうな〜」という思考で物事を捉えることで見えてくることは多いですし、逆に物事や状況を決めつけて見てしまうといつの間にか自分に被害感を与えていたり、他者を批判的な目線でしか見ることができなくなったりすることがありますよね。
自分で積極的に視野を広げ、優しくなる方法は「知らない」ことを認識することが近道かもしれませんね。