子育てママのための 親育ちカウンセリング

おむつなし育児への批判

 

「こんなにちっちゃい赤ちゃんにおまるだなんて酷い!かわいそう!!」

 

 

と言われる事件(!)、多くはありませんが、おむつなし育児をしている以上なくもないです。

面と向かって言われた場合、こういう反応があるとは知っていたけれど、やはりガビーン、ショック、傷ついた・・・・というのが本音ですよね。

相手にきちんと理解してほしくて一生懸命説明(釈明)したくなるとか、こんなことを言ってくる人とはもう話したくもないと思う気持ち、とてもよくわかります。

おむつなし育児をするためにはまず理論武装を用意してから挑む、と言う方もいるくらいですから。

 

 

しかし、やっぱりショックなものはショックだし、

「あの人、こんなこと言うなんて!」

という気持ちが拭えなかったり、どんより落ち込んでしまうことだってあると思います。

 

 

しかし正確に言うならば、それはあなたが傷ついたというよりも、あなたのこころの中にある自尊心が傷ついた、ということですよね。

自尊心は、自分を尊ぶこころ。

言い換えるとプライド、ということにもなるでしょうか。

そこのところを意識しつつ、自尊心はちょっと脇に置いて、あなたの赤ちゃんへの純粋な思いに焦点を当ててみましょう。

 

 

では、今度は

「おまるを使うだなんて赤ちゃんにとって悪いことだ」

と言ってきた人の方を観察してみましょう。

この人は、なぜこういうことを言ったのでしょうか?

考えられる理由として最初にあがるのは、まず

「本気でそれが赤ちゃんに取って悪いことだと思うから、赤ちゃんを守ろうとしているため」

ではないでしょうか。

 

 

もしあなたが、お母さんらしき人に子どもがぶん殴られている場面に出くわしたら?

まず間違いなく

「やめなさい!それは虐待だ!」

と言って止めにかかるでしょう。

 

 

こんなにセンセーショナルな事例ではないにしろ、人が本気で「それは赤ちゃんにとって良くない」と感じる場面に直面したら、きっと誰しもすぐに勇気ある行動を取るのではないでしょうか。

性善説とも言えるこの行為こそが、冒頭で述べたおむつなし育児に対する反対意見の背景にある思考です。

その思考が正しいとか間違っているとかの話ではないですよ。

 

 

おむつなし育児に対して反対意見を言う人たちと、私のようにおむつなし育児を赤ちゃんに良いものだと信じて実行している人たちとは、

「赤ちゃんに思いを寄せ、関心を持ち、赤ちゃんの発育発達に良かれと思う行動を取り、赤ちゃんにとって悪いであろうものは排除したい」

という点では全く同じである、ということが見てとれます。

 

 

まず感情的になりがちな自尊心は脇に置いといて、この部分に焦点を当ててみると、自然と

「この人は、赤ちゃんのことを親身になって考えているんだな」

という気持ちが湧いてきませんか?

世の中にはそういう反対意見があってもいいのです。

だからこそ、私たちはそれらの意見とは全く反対のおむつなし育児を選択したっていいのです。

 

 

相手を批判するという行為は、自分が行動できる範囲を狭めます。

相手に対して

「こんなことすべきではない」

という枠決めが自分に対しても発動し、行動にブレーキがかかりやすい状態になるからです。

 

 

その逆に、意見が真っ向から対立する人に対して

「それでいいよ、そういう考えもあるよね」

という見方ができるようになると、自分の行動にも制限がかかりにくく、相手の行動がそれほど気にならず、自分の好きなことを思いっきりできるようになります。

なぜなら自分は他の人と違っていても良い、という許可を相手に対してだけでなく、自分にも出せるということだから。

(もちろん法に触れるとか、人の利害に関わることは別ですよ!)

 

 

もうひとつ大事なこと。

あなたと全く違う意見を持つ相手を、あなたが良いと思うものへと改宗させる必要はありません。

それは即ち相手が3、4歳までおむつの外への排泄はさせず、紙おむつを使い続けるべきだと信じていることに対し、自分をその思考と同調させる必要はない、ということと同じなのですから。

 

 

ただ、おむつなし育児に反対意見を言う人が家族の場合は厄介ですよね。

旦那さんや義理のご両親など、近い関係の人に反対された際にはちょっとした工夫が必要でしょう。

これに関しては、以下の記事で具体的な対応の仕方を説明しています。

 → 「『おむつなし育児をしたいけど、旦那に反対されてしまいました…』

 

 

今回の記事をまとめると、つまり、

「おむつなし育児を一生懸命する人も、それを真っ向から批判する人も、全て根っこは同じ」

 

 

私たちおむつなし育児推進派も反対派も、みんな、赤ちゃんを大切に思う気持ちがあってのことなのです。

おむつ離れを遅くさせている悪の権化みたいに言われる紙おむつだって、きっと開発のきっかけは

「赤ちゃんが快適に過ごせるように」

「育児で大変なお母さんたちが、少しでも楽になるように」

という願いを込めてのことで、赤ちゃんとお母さんに対する優しさからスタートしたものだと思います。

 

 

ものごとには必ず良く思える面と悪く見える面がありますが、どちらに焦点を当てるかで自分にとっての「真実」が変わってくるため、意識して視点を中立な場所に戻す、ということをしていくと、穏やかな気持ちを維持しやすくなります。

表面的なものやひとつの視点、思考にとらわれず、他を認めつつ自を認め、違う意見を持つもの同士平和にやっていけたらいいですね。

 

 

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カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。

定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。

つまり、自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのものなのです。

ぜひご活用くださいね。

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