津田塾大学の教授であり、おむつなし育児の研究を日本で最初に始められた三砂ちづる先生の講演会の動画が、youtubeに公開されています。
おむつなし育児をされている方は、ぜひ見てみてください。
私は三砂先生にはとてもお世話になっており、しかもおむつなし育児だけではなくアメリカでの離婚する際、親権争いで大変なことになっていたとき、裁判所への提出用にこの人は母親としてこういう人ですという英文を作っていただいたほど。
しかし、なかなか会いにいけません。。
三砂先生のおむつなし育児に関する講演はとても勉強になるので、ナマでお話を聞きにいかれるのもお勧めです。
さて、この動画でお話しされている内容がまた面白い。
人口保育されたチンパンジーはまず交尾ができない(ビデオで教育!!)、出産、授乳もできない。
これらの機能は本来本能として持ち合わせているものではあるけれど、何らかのきっかけがないと発動しない。
母性はどんな人でも持っているが、これも同様に、スイッチが入れば発現する。
さて、そのスイッチはどうやったら入るのか、、、、
母性とは、つまり、
「性と生殖に関わるスイッチが入っていること」
「赤ちゃんを育てることが辛い、と思わないで済むようになること」
ということだそうです。
確かに確かに!と、頷けてきませんか??
集団で生活していると、行動だったり仕草だったりが似てきますもんね。
夫婦間では顔まで似てくる、なんて言われていますが、小さい子も同じだと思います。
赤ちゃんの自然な排泄の自立は、早い子では0歳のうちから始まるようで、通常は1歳代から2歳代にかけて起こると言われています。
これは3歳、4歳でおむつを外すという今の常識とは大きく異なる数字ですが、うちの3人は3人とも1歳代でおむつが外れたことを考えると、やはり寝返りや立つ、歩くと同様に排泄のコントロールも赤ちゃんの自然な発達段階のひとつとして、三砂先生の言われるような「本能」として本来ヒトに組み込まれているものであるように感じられます。
きっと、昔のようにおおらかに村的な生活で、お漏らしに対して過敏ではなく、どの家庭も子だくさんで近所の子たちと集団で毎日よく遊ぶ、なんていう環境だったら、どの赤ちゃんも自然に排泄の自立を迎えていたのかもしれませんね。
今の一般的な生活で言うと、赤ちゃんが保育園などで集団生活していても、周りも自分もみんなお尻がおむつで密閉されている、誰もおまるやトイレで排泄しないという状況下であれば自然な排泄の自立を迎えるのは難しいように思います。
赤ちゃんのお尻がオープンな保育園などそうそうないでしょうから(皆無ではないようですが)、現代生活だと、集団生活をしていてもこと排泄に関しては、スイッチをうまく入れるのは難しいのかな、という気がします。
「じゃあ家庭で育児しても、保育園に入れても、自然な形での排泄の自立は難しいの?」
という疑問が出てきそうですが、いえいえ、そうは思いません。
前述したように実際にうちの3人は3人とも、保育園を経験する前の1歳代で排泄の自立を迎えているため、もちろん可能です。
ただし、ひとつ重要なポイントがあると思うのです。
それは、
「お母さんが孤独にならないこと」
今おむつなし育児に関してアドバイスをする立場にいる私でさえ、最初の子をおむつなし育児で育てている時には何度か壁にぶち当たりました。
順調におまる生活を進めていたふにゃふにゃ期とは違った気配を見せて、3ヶ月頃からお漏らしが増えてきた第一子。
ネットにおむつなし育児の情報が溢れている今の世の中と違い、ひとりぼっちの試行錯誤には限界があります。
その頃、自然育児友の会という団体がおむつなし育児のお茶会をやっているということで、情報収集のために参加しはじめました。
初参加は忘れもしない、2008年の晩秋。
とっくに寒くなっているにもかかわらず、ほぼ全裸の赤ちゃんたちが楽しそうに跳ね回っていたのを目の当たりにして仰天したのを思い出します。笑
裸育児という概念があることも、この頃知りました。
ちなみに私が参加しはじめた当初は「布おむつで育ててみよう」の著者、アズマカナコさんがお茶会を担当されていました。
アズマカナコさん、当時からとても素敵な方です。
何冊も著書を出されているので、自然な生活を心がけている方はぜひ手に取ってみてくださいね。
さて話を元に戻して、このおむつなし育児のお茶会、以前何度か紹介しましたが非常にためになりました。
当時は超マイナーなおむつなし育児でしたが、この場では実際に実践しているお母さんとの意見交換やナマの情報交換ができるため、赤ちゃんの成長段階で起こってくる難しい状況があってもおむつなしを中断することなく、モチベーションを維持できるのです。
いくらイヤイヤ期がきたってそれをネタにして笑い合い、どうやって赤ちゃんをおまるに誘うか智慧を出し合い、わいわい楽しく孤独になることなく赤ちゃんのおシモと向き合えました。
チンパンジーが群れの中で成長できないと本能の開花が難しいということと同様に、現代生活では赤ちゃんの自然な排泄の自立を発動させる機会が少ないかもしれませんが、何事も工夫次第です。
赤ちゃんのお尻にフリータイムを設けたり、おまるをあてがうのは親の判断ですよね。
これを続けられればまず間違いなく自然に排泄の自立は起こると思いますが、そのためには親が継続的におむつの外での排泄を介助し続けることが、絶対的に必要な条件となってきます。
だからこそ、親の側が同じ目的を持つ「集団」に属すること。
孤独になったりストレスを溜め込まないこと。
おむつなし育児で赤ちゃんとコミュニケーションを図り、楽しい育児にしようと思ったのに、逆にストレスになってしまった・・・なんてことになってしまっては本末転倒ですし、独学で進めるよりも、先生についたり誰かと一緒に学んだりした方が挫折しにくいのは勉強でも同じ。
ここのところ、非常に大事だと思うのです。
つまり、現代社会では難易度が高いお尻フリーな赤ちゃん集団を探すのではなく、お母さん集団に頼るということです。
これだけで、おむつなし育児の壁にぶつかっても大変な状況だと感じることがあっても、諦めずに続けやすくなると思います。
直接おむつなし育児の会に参加するのが難しい場合、もちろん私に相談していただくのは大歓迎ですし、そのほかFacebookのコミュニティーでもインスタグラムのつながりでも、何でもいいと思います。
気軽に意見交換ができたり情報を得やすい場所に赴くと、一人でやるのとは違うな、というのを実感できますよ!
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(お茶会は東京だけでなく、全国各地で開かれています)
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おむつなし育児に活かしていける、赤ちゃん手話の講座を5月に開講する予定です。
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※定員となり、締め切りました。ありがとうございました!
カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。
定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。
つまり、✨自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのもの✨なのです。
ぜひご活用くださいね。
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