子育てママのための 親育ちカウンセリング

「おむつなし育児をしたいけど、旦那に反対されてしまいました…」

 

もうすぐクリスマスですね。

我が家は子どもたちがクリスマスツリーの飾り付けをし、それを赤ちゃんが片っ端からもぎ取ってぽいぽい、子どもたちが拾ってまたつけて・・・をエンドレスに繰り返していました。笑

赤ちゃんのぽいぽいはめんどくさいことではありますが、来年のクリスマスにはこんな光景はもう見られないだろうなーと思うと何だか愛おしいです。

私の人生の中で、この子のオーナメントぽいぽいを見られるのは今年のクリスマスだけ、なんですよね。

 

 

さて、今日はこんなご相談について書いていきます。

おむつなし育児というものを知り、赤ちゃんとのコミュニケーションを計れるし、赤ちゃんのためによさそうだから始めてみたものの、、、

「旦那さんの理解がまったく得られない」

 

「姑や実母に反対されてしまい、困っています」

 

「ママ友に変な人扱いされてしまった」

 

ということを言われるお母さんたち、実は少なくありません。

 

 

具体的に例をあげると、こんなことを言われるお母さんがおられました。

「旦那に布おむつで育てたいと言ったら、『不衛生すぎる!やめろ!赤ちゃんのために紙おむつを使え。』と言われてしまい、全く理解を得られません・・・おむつなし育児をするどころの話ではありません。。(泣」

この場合、旦那さんの頭の中には「使い捨て=衛生的」という概念があり、洗って繰り返し使う布おむつに対する不信感があるのでしょうね。

他にもこんな例があります。

「おむつなし育児をしていたら、『まだまだ赤ちゃんなのに、トイレトレーニングをするなんて早すぎる!虐待みたいなものだ』と言われてしまいました。。。」

これも、ありがちです。

おむつなし育児は生まれてすぐの赤ちゃんに対してもできますが、それを見るにつけ、超早期のトイレトレーニングだと思ってしまう方は多いのです。

 

 

他にも例をあげたらキリがないほど沢山出てきますが、今日はこのふたつの例を題材に考えていきましょう。

 

 

まず、比較的近い関係の家族(旦那さんや実母)に反対されたときにしてしまいがちな対応が、これ。

「なんで?どうしてそんなこと言うの??だってこれ、○○の効果があるし、赤ちゃんにとって良いことだし、そういうことを(旦那さん/お母さんが)知らないだけでしょ??」

自分の側の理論を全面的に押し出して、応戦。

このような反応をしてしまうのは仕方ないと言えば仕方ないんですが(だって自分の理論を否定されたからイラッときますよね!)、いまご自分が感じたことと全く同じことを、旦那さんなりお母さんなりは感じているのです。

 

 

「自分の理論を真正面から思いっきり否定された」

 

 

すると、どんなことが予想できますか?

そうです!

あなたが今とった反応そのものが返ってくる、ということです。

「分かってないのはどっちだ!」

みたいな。

もう、こうなると平行線ですよね。

お互いがお互いの主張を全く譲らず、相手の理論を受け入れる隙がない状態になってしまいます。

 

 

ここで知っておきたいことは、例え何かを周囲の人に反対されたり批判されたとしても、あなたは決して被害者ではない、ということです。

こちらの立場からしたら、旦那さんなりお母さんなりに否定されてしまったというように感じがちですが、よくよく見てみると、実は私たちも同じように相手の主張を否定していることが見てとれます。

話し合いが平行線で、意見の衝突が起きている状態のときは、相手の立場からだと、相手も同じく自分の主張を否定されてしまったという「被害者的な意識」を持っているのです。

 

 

では、誰かに反対されてしまったときには、どんな対応をとれば良いのでしょうか。

いくつかポイントがありますが、ひとつめは、これ。

【相手の言っていることに耳を傾け、自分の考えと正反対であったとしても、相手にまず同調する】

 

 

例えば先ほどの例で言えば、布おむつを使うことに反対された場合、このように返すことができるでしょう。

「そうだよね。そういう心配があるよね。うんちやおしっこがついた布を洗ってもう一度使うなんて、不衛生に感じるよね〜!赤ちゃんのためには、一回一回新しいものを使う方が、安全だと思うのが普通だよね。」

おうむ返しのように、旦那さんの言葉を取り入れながら、旦那さんの意見をしっかりと一旦認めます。

これって1分もかからないくらいでできますよね。

この少しの手間をかけるだけで、反対していた旦那さんは「自分の意見を聞き入れてもらえた」という安心感のようなもの、つまり負ではなく正の感情を得て、よりリラックスした状態であなたの話を聞き入れやすい心理状態となります。

言葉を変えてみれば、臨戦態勢には入らない状態です。

 

 

おむつなし育児を早期すきるトイレトレーニングだと言われてしまった場合、このように返すことができます。

「そうだよね。おむつなし育児ってまだあまり知られてないし、一般的な育児方法とは違うし、トイレトレーニングみたいに見えるよね。あまりにも早いトイレトレーニングって、子どものこころを傷つけるみたいに言われることもあるし、身体に負担になるようなイメージがあるし、確かに心配になるよね・・・・」

これも、1分弱で返せると思います。

 

 

次のポイントは、これ。

この1分の同調時間を大事にし、旦那さんなりお母さんの言葉をしっかりと受け止めて、認め、その後で、自分が主張したいことを伝えていきましょう。

「でもね、布おむつって紙おむつが出てくる前には普通に使われていたものだし、今は衛生的にお洗濯できるし、それに、こんなメリットもあるんだって。(以下省略)」

「でもね、おむつなし育児って、実はトイレトレーニングとは全然違うみたいなの。赤ちゃんは本来おむつの中には排泄したくなくて、おしっこやうんちが出る前に泣いてお知らせしていることが多いんだって。(以下省略)」

この段階では、あまり長い説明で理論的に攻めすぎるよりも、手短にまとめたほうが良いかもしれません。

なぜなら旦那さんなりお母さんを全面降伏させるのが目的ではなくて、真っ向から対立してくる相手に対し、まず聞く耳を持たせることが主な目的ですから。

反対してくる相手によりよく分かってもらうためには、最初から論破する勢いで攻めるのではなくて、相手が聞いてくれそうなタイミングを見計らい、小出しに説得していく方が効果的です。

 

 

さて、相手を一旦受け入れた上で自分の理論を伝えてみると、相手はどんな反応となるでしょうか。

相手はすでに、あなたに「分かってもらえた」という意識を得ています。

そのためあなたの話を「耳に入れやすい」状態となっており、抵抗感を下げた状態で話を聞いてくれるでしょう。

あなたの意見を旦那さんやお母さんに理解してもらうためには、真っ正面からの全面戦争ではなくて、あなたが望むこと、つまり話に耳を傾け、理解するということを、まず相手に対してしてあげる – この方法を試してみてください。

 

 

これを実際に試してみると、意外な発見があるかもしれません。

今まで自分ばかりが否定され続けていたように感じていたことが、実は全くその反対で、いかに自分が相手のことを否定し続けていたかに気がついてビックリ!なんてことも。

 

 

余談ですが、ヒトの心理を見てみると・・・・

 

 

私たちって、関係が近い人だとどうしてもイラッとくることが多くできているようです。

例えば、テレビで見る他の国の政治家が不祥事を起こしたというニュースを見たとしても、感情って乱れませんよね。

 ☞ しかし、同じことをお気に入りのタレントがしたら、どうでしょうか。

 ☞ また、自分の友達が同じことをしたら?

 ☞ それが自分の家族だったら?

 ☞ 旦那さんだったら??

 

 

どうでしょうか。

それぞれ感情の動きが違ってくるのではないでしょうか。

自分と近い関係の人になればなるほど、感情の動きは大きくなってきますよね。

 

 

私たちは自分の親しい人であったり身近な家族であればあるほど相手のことが気になり、相手の一挙手一投足がまるで自分のそれであるかのように錯覚することがあるのです。

「自分だったら絶対こんなことしない」

あるいは

「自分だったら絶対こうする」

これらのことを相手に投影し、相手が自分と同じような感覚を持っていないとおかしい、というような感じ方をしてしまうことが往々にしてあるのです。

しかも、この感じ方は自動的に起こります。

そのため、私たちはこの現象に気がつかないでいるのです。

 

 

しかし、この自動反応を知ってさえいれば、何もおむつなし育児だけにとどまらず、旦那さんや家族との意見の違いが起きた時、うまく立ち回ることができるようになっていきます。

【目の前の相手は自分と違う考えを持ち、別の価値観から判断し、行動している】

ということを意識して、敢えて相手を認める作業をしていくと、不思議と相手もあなたのことを認め、違いを許容してくれるようになっていきますよ。

 

 

お子さんに対しても同じです。

「あんたはなんでいつもこうなの!!」

と頭ごなしに叱ってしまうことは多々あると思いますが・・・・

(私も反省💧)

たかが1分、されど1分。

相手のことをまず最初に「受け入れ、認める」。

この作業をめんどくさがらず、いちいちやっていくことで、家族関係に良い変化を感じられるようになっていきますよ!

ぜひ試してみてくださいね。

 

 

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カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。

定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。

つまり、自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのものなのです。

ぜひご活用くださいね。

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親教育の翻訳に関わる企画を優先させるため、

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