おむつを外した後に起こる「ぶり返し」に関するお話、前回までの続きです。
ぶり返しの主な要因をまとめると、以下のようになります。
排泄の自立が起こり、子どもが自分の感覚でおまるやお手洗いに行ってくれると安心しておむつを外した場合、おもらしのぶり返しが起きると多くのお母さんたちはビックリします。
私も例に漏れずビックリしてガッカリしてかなり凹みましたし、子どものおもらしに対して感情的に怒ってしまうこともありました…orz
また、一般的なトイレトレーニングでおむつを外した場合であってもおもらしのぶり返しは起こり得ますので、子どもを強く叱ってしまったり、おむつを外す時期を間違えたかと悩まれるお母さんがおられます。
しかし、今まで述べてきたように、おむつを外したあとにおもらしのぶり返しが起こるということは珍しいことではありませんし、ぶり返しには大抵理由があり、後戻りではなく、おむつを早く外しすぎたお母さんの責任ということでもありません。
何がきっかけとなってぶり返したのか?と日常を振り返り、それぞれに応じた対応をとっていけば大丈夫です。
また、おもらしがぶり返したからおむつに戻したいと思われることもあるでしょう。
しかし、一旦外したおむつをおもらしがぶり返したからと言って使うことはお勧めしません。
もちろん家が汚れるのは困りますし、出先で毎日のように粗相があっては親の方が参ってしまいますよね。
そのような事情を汲んだ上でもやはり、一旦おむつを外したのなら戻さないことを私はお勧めしています。
理由は、おむつに戻してしまうと親子ともに排泄の感覚が鈍ってしまいがちで、おむつに戻した安心感からそのままおむつ生活に逆戻りするパターンが少なくないためです。
例えば2歳になった頃に排泄の自立を迎えたためおむつを外したが、2歳半頃におもらしのぶり返しがあり、あわてておむつに戻して早1年・・・3歳半になった今は排泄のタイミングを全然教えてくれません・・・・ということも、実はけっこうあるのです。
おもらしのぶり返しで再度おむつの習慣に戻ってしまうと、その後トイレトレーニングを1からやり直しする必要が出てくることがあり、親子ともに大きなストレスになりがちです。
(但し、病的な理由があったり特殊な状況下でのおむつ使用の決断は、この限りではありません。)
それよりはおもらしのぶり返しの要因を探り、子どもの不安を取り除いたり安心感を持たせたりしつつ、親子で足並み揃えて乗り越えていく方が親子関係はより良いものへと成長できるのでは、と考えます。
もちろんそれには周囲のサポートが必要です。
おむつはずしやぶり返しの対応は、お母さん一人の責任ではありません。
一番理解して欲しい、協力して欲しいのは、やはりお父さんではないでしょうか。
ご夫婦でよく話し合い、ぶり返しをお子さんの成長の一環として捉え、排泄をただただ汚いものとして扱うのではなく、それをも含めて我が子を抱擁し、我が子の存在を無条件に愛し認めていく作業をしていけたら良いですね。
お子さんにとっても、自分が悪いことをしてしまったという罪悪感を持つことなく、自己肯定感を維持しながらお母さん、お父さんと足並み揃えてひとつの目標に向かうことは、素晴らしい人生経験となるはずです。
まとめ。
ぶり返しは後戻りではありません。
ぶり返しには過剰に反応するのではなく、なぜ起きたのか背景を探りつつ対応していきましょう。
必要であれば、どうぞご相談くださいね。
次回は「冬場のおむつなし育児の服装は?」という内容で書いていきます。
カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。
定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。
つまり、✨自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのもの✨なのです。
ぜひご活用くださいね。
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