私の出産は日本で1回、ここアメリカでは2回経験しました。
日本ではさかもと助産所にお世話になり自宅出産、ここアメリカでもやはりbirth centerと呼ばれる助産所にお願いして自宅出産を選びました。
2回目、3回目の出産ではそれぞれ別の助産所にお世話になったのですが、日本と同様にどちらの助産所でも依頼する前に問診票への記入が必要となります。
その問診票がね、アメリカらしいというか、日本とは大きく違っていて驚いたことがあったのでご紹介します。
まずこれ。
日本だと「夫の名前」となりそうな欄が、「パートナー」という名称が使われています。
私がここでおむつなし育児を教えているときも、「夫が」という話し方をされるお母さんよりも「パートナーが」とか「ボーイフレンドが」という話し方をされる方の方が多く、ここでは日本とは違って結婚せずに子育てをされていることが多いんだなぁという印象があります。
あとは、同性カップルも多いためにパートナーという表現がしっくりくる場合もあるのでしょうね。
もちろん男女間で結婚している場合は夫の情報を記入します。
そして、パートナーの欄の次にくるのが「赤ちゃんの父親」(father of baby=FOB)の情報を記入する欄。
ここには「もしもパートナーと異なる場合」という注意書きがされています。
つまり、配偶者やパートナー以外の赤ちゃんを妊娠している場合はこの欄に記入するようになっています。
最初にこの表記をみたとき、日本から移民したてだった私は頭の中が「?????」で埋め尽くされていましたが、ここでは画一的な結婚から妊娠に至る日本の一般的なパターンとは異なり、いろんなカップルにいろんな理由があるんですよね。
これはいうまでもなく、同性カップルの場合は重宝しそうです。
同性と言っても女性同士とは限らず、男性同士のカップルの一人が妊娠することもあります。
どういうことかと言うと、生まれてきた体は女性であったけれどこころは男性で、恋愛対象は男性という場合、ホルモン治療を受けて体を男性に近づけ、男性として生活するけれど、好きな人の子供を育てたいという希望から妊娠を選択することがあるそうです。
あるいは結婚して夫はいるけれど、不妊治療の過程で精子提供を受けた場合も当てはまるのかもしれません。
これらのことはただ単に「日本と違う」という驚きだけではなく、いろいろなカップルや結婚のスタイル、性のあり方を考えさせられるなーと思えてくるのでした。
ここでは性をめぐるいろいろな選択肢がある反面、根深い差別ももちろんありますが、助産所の問診票にアメリカの懐の深さを垣間見たような気がしています。
カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。
定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。
つまり、✨自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのもの✨なのです。
ぜひご活用くださいね。
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