前回の記事では、アメリカの助産所を利用したときの問診票が日本と大きく違って驚いた、というお話でした。
今日はその続きです。
引き続き問診票の内容をみてみましょう。
「今回の妊娠を知ったあとに使用したもの」を記入する欄に、以下のような選択肢が書かれています。
*タバコ
*アルコール
*カフェイン
ここまでは日本でも見かけそうな項目ですよね。
これらの次に来るのが、さすがアメリカ。
*マリファナ
*コカイン
*その他の薬物
(other recreational dragsを辞書で調べると「違法薬物」などの訳が出てきます)
私の住むオレゴン州は医療用のマリファナが合法化されているためまだわかるけど、コカインやらその他の薬物って!!
で、気になったから聞いてみたんです。
助産師さんに、
「これに、コカイン使ってますって書いたら通報されるんですか?」
だって気になりますよね。
こういうお仕事をされているのであれば守秘義務と通報義務の両方があるでしょうが、薬物使用ってどうなの?
こちらでは日本ほど取り締まりが厳しい訳ではないし、コカインなどの薬物を合法化しようという動きもあるため、きっと極めて日本人的な質問だったとは思うのですが、助産師さんからのお答えはこんな内容でした。
「これは通常のことよ。
妊婦さんで薬物を使っている人がいれば、
じゃあ赤ちゃんの状態が大丈夫かどうか
早めに色んな検査をして確認しましょうとか、
そういう指導に使います。
通報なんてしないわよ!笑」
えええ、薬物使用ってそんなに一般的なの!?
そうなの??
ひゃー!
ビックリしました。。
(決してスラム街に住んでいるわけではありませんよ。)
日本の妊婦さんは、薬はおろか喫煙していても妊娠を期にキッパリやめたり、お酒は一口も飲みません、カフェインは必ず避けています、という人が多いように感じます。
しかし、こっちではちょっと様子が違っているようです。
もちろん国が違えば文化の違い、身体の違い、指導の違い、考え方や研究結果などいろいろな違いがあるのでしょうね。
結論としては、こんなこと。
日本とは大きく異なる問診票の項目からは、「何が良い、何が間違っている」という視点だけで思考停止になるのではなくて、ひとりひとりの違いを認めていくことや今の現状に即した対応をしていくことが大事なんだな、と感じられてきました。
私たちはついつい自動的に良し悪しの判断をしがちな思考を持ち合わせていますが、そこの部分に囚われ足踏みしてしまうのではなくて、いろいろな状況があってしかるべき、現状はこうだ、ならばこうしていこう、という建設的で歩みを先に進められる意識の持ち方をしていけたらいいなーと思います。
カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。
定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。
つまり、✨自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのもの✨なのです。
ぜひご活用くださいね。
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