おむつなし育児をしていると、どうしても「イヤイヤ期」に遭遇します。
これは避けては通れないのでは、と思えてくるほど多くのお母さんたちが経験しています。
そして、これが登竜門というわけではありませんが、多くのお母さんたちがおむつなし育児を挫折しやすいポイントでもあるのです。
そこで、どうして挫折してしまうのかを考えてみました。
理由はご家庭ごとにいろいろあるでしょうが、以下のような点が大きいのではと思われます。
1. お漏らしが多すぎて嫌になる
2. この状態がずーっと続くような気がする
3. 失敗続きでイライラする気持ちが止まらない
4. 赤ちゃんが嫌がるので続けられない
では、もう少し掘り下げてみましょう。
なぜ上記のような気持ちが出てくるのでしょうか?
それは、「イヤイヤ期以前に排泄をキャッチできたという成功体験があったため」に他なりません。
この成功体験さえなければ、イヤイヤ期はイヤイヤ期ですらなくなります。
?????
どういうことかというと、私たちには比較対象がなければそのもの、あるいはその状態についての判断が生まれてこないためです。
この世の中に夫しかいなかったら、つまり他の男性が存在しなかったら、
「〇〇さんの旦那さんみたいにイクメンになってほしい」
とか、
「あんな風に気が利く旦那さんがうらやましい」
なんて思考は出てこないのです。
つまり、私たちの不平不満は比較対象があるがために出てくるもの、と言えますね^^
では、冒頭の話題に戻ります。
イヤイヤ期でイヤになるお母さんは、それ以前の成功していた時期という比較対象があるためにイヤになってしまうことが多いようです。
では、比較しなければいいのかというと、そんなことは記憶を消さない限り、簡単にはできませんよね。
そうではなくて、「成功」の定義を変えるのです。
赤ちゃんは日々成長します。
ねんねの時期の「成功」は、おっぱいをたくさんのんでたくさん寝ることでしょうか。
次に、「首が据わる」あるいは「寝返り」という「成功」が出てきます。
そして、「ハイハイ」や「ひとり座り」という「成功」に移行し、「つかまり立ち」や「ひとり立ち」、「歩く」という「成功」に変異しますよね。
この頃にはかつて成功であった「寝返り」はとっくに忘れ去られています。
これと同じく、おむつなし育児のイヤイヤ期においては「おまるでおしっこできた」ことが「成功」だった過去の状態とは違い、別の「成功」に以降しているのです。
「自分で排泄のタイミングを厳密に選ぶこと」
「親に対して強い意思表示をすること」
「限界まで尿意を我慢する実験をすること」
など、
親目線の「成功」と、赤ちゃん目線のそれとはだいぶ違っていますが、これらのことが、おむつなし育児における赤ちゃんの成長に伴う「成功」なのです。
日々めまぐるしく成長する赤ちゃんに変化が見られたら、その変化をまるごと受け止め受け入れて、私たち親の側も「成功」の定義を変化させていく必要があり、それがすなわち親としての成長とも言えるのではないでしょうか。
一般的な発達(首すわり、寝返り、歩くなど)と同様に、おむつなし育児における発達に対しても、柔軟に捉えていきたいものですね。
カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。
定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。
つまり、✨自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのもの✨なのです。
ぜひご活用くださいね。
*お知らせ*
親教育の翻訳に関わる企画を優先させるため、
しばらくカウンセリング業務はお休みします。
再開時期が決まりましたらお知らせいたします。
赤ちゃん手話×おむつなし育児講座は、
開講準備が整い次第、お知らせいたします。
◎お問い合わせはこちらよりどうぞ
◎コミュニケーションのヒント