子育てママのための 親育ちカウンセリング

「良い妻」になることの落とし穴

 

あなたは「良い妻」という言葉を聞き、どんなイメージを持ちますか?

いろいろなイメージがあると思いますが、一般的には以下のようなものを思い浮かべることが多いのではないでしょうか。

 

 *気が利く

 

 *料理が上手で食事はいつも手作り

 

 *掃除上手で家の中を綺麗に保てる

 

 *夫に従順

 

 *社交的

 

 *明るく家庭内で笑顔を絶やさない

 

 *義理の家族と仲良くできる

 

 *母親的な優しさと包容力を持つ

 

 *家計のやりくりが上手

 

 *夫のことをよく察することができる

 

さて、これをお読みのあなたが「妻」である場合、いくつ当てはまりましたか?

10項目あるので、ひとつ10点の100点満点だとしたら、あなたは何点でしたか?

 

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私はと言うと・・・せいぜい20点でしょうか。笑

先に答えを書いてしまうと、高得点であれば夫婦円満というわけではない、というのが今回のお話の要点なので、高得点が取れないということは全く気にしないでくださいね。

0点でもだいじょうぶです。

 

 

妻、内縁の妻、彼女、呼び名は何でも良いですが、要はパートナーをお持ちの方が掴みがちな「枠」、それが上記の「パートナーや家族、世間に良く思われるための理想像」です。

これらはあくまでも理想像であって「わたし自身」とは違い、「私が私らしくいられる本来の私の姿」とも違います。

しかし、常識、あるいは社会通念として上記のような「良い妻」にならなければいけないプレッシャーが、知らず識らずのうちに私たちを押さえつけていることがあるのです。

私がお伝えしている「あなたがあなたらしくあるために」というキャッチフレーズは、あなたが本来のあなたに戻るためのお手伝いのこと。

気づかぬうちに自分の中に取り込んでしまった枠、マインドコントロールのように私たちが縛り付けられている見えない鎖を見つけ出し、それを取り外して本来のきらきら輝くあなたに戻るお手伝いです。

その枠や鎖をあなたの人生の中に取り込み、採用したのはあなた自身なので、外すことも実はあたなができるのです。

 

 

さて、本題に戻りましょう。

なぜ一般に言われる「良妻」が夫婦円満の鍵にはならないの?というお話です。

 

 

1)

先ほど触れたように理想像はあなたではない、ということ。

あなたは一人の個性的な人であって、他の人とは全く違っています。

あなたは一般的な理想像のような抽象的な存在ではありませんし、世界にたったひとりのかけがえのない存在なのです。

ひとつのイメージとしての理想像に自分を当てはめ、そうなれないことにストレスを感じる必要は全くないのです。

あなたが理想の妻になろうと必死になっているとき、それと同時にあなたは夫を理想の夫に当てはめようとしています。

自分が理想の妻になれないストレスは、夫が理想の夫になっていないことへの不満を生む要因にもなるのです。

あなたがあなたのままでいることに納得し、あなた自身をあるがままに包容できたとき、夫がそのままの夫であることを認めることができるようになりますよ。

 

 

2)

妻として夫の精神的な支えになることや、夫に対し察する気持ちを忘れないことはとても大事です。

しかし、何でもかんでも先回りして気を利かせすぎるとどうなるでしょうか。

「〇〇してもらって当たり前」は、幼児期までです。

妻は妻であり、母ではありません。

夫はあなたと対等な関係にいる存在であり、幼児ではありません。

妻は先回りして夫ができることまでやってあげる必要はありませんし、夫の奴隷になる必要だってありません。

それは「優しさ」ではなく、むしろ夫のあなたへの感謝の気持ちを奪ったり、妻は自分と対等な関係である、ということを忘れさせる原因にもなるのです。

 

 

3)

夫に従順ではない妻・・・・

言葉ヅラだけ見るとヒドい妻のように思えてしまいますが、そんなことないんですよ!

妻は妻としての性格、人間性を持ち、価値観を持っています。

それと同様に、夫は夫としての性格、人間性を持ち、価値観を持っています。

「性格の不一致」という理由は離婚のトップに君臨していますが、本来他人同士である夫婦は、性格も価値観も違っていて当たり前なのです。

むしろ性格も価値観もピッタンコ合う夫婦の方が珍しいのでは。

あるいは最初は合っていたと思っていたが、徐々にズレを感じ始めた・・ということもあるでしょう。

それでもお互いの違いを認め合い、寄り添い合うことはできるのです。

自分が受け入れられないことにはNOを言い、自分がNOと言われたことは受け入れられる関係性こそが、健康な夫婦の状態ではないでしょうか。

大事なことは、あなたが夫や他の人と違っていることをあなた自身が認め、受け入れること。

それができてくると、夫が自分と違う性格を持ち、別の価値観を持っていることを受け入れることができるようになってきますし、夫の側も妻を自分と同一視することがなくなってきます。

(自と他を同一視することは、何も夫婦関係のみならず親子関係にも発生しがちなやっかいな心理状態です。これについてはまた改めて記事にしたいと思っています。)

 

 

今回も長くなってしまいましたが、あなたは理想の妻になろうと頑張る必要はなく、また、仮になってしまうと夫をダメにしたり、あるいは夫婦関係にヒビを入れてしまうことにつながるということが、何となくでも伝わったなら嬉しいです。

ご自分を「ダメな妻」だと感じて悩まれている方は、意外に多くおられます。

かつての私もそうでした。

もし今現在、夫婦関係においてあなたが辛い現実を見つめられているとしたら、まずはご自身のこころの中をのぞいて見てください。

それをどのように外側に投影しているか、一度徹底的に見つめてみると、絡まった糸がほぐれるように問題が解決されていくことがありますよ。

 

 

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カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。

定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。

つまり、自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのものなのです。

ぜひご活用くださいね。

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