子育てママのための 親育ちカウンセリング

離婚家庭の子どもが持つ親に対する思い

 

離婚家庭では、子どもが一緒に住んでいない方の親に会いたがることがよくあります。

また、その「会いたい」気持ちを一緒に住んでいる方の親(多くの場合、元配偶者に対してネガティブな感情を持っている)に遠慮して隠してしまい、それどころか「会いたくない」と言うこともよくあります。

米国の親教育では、離婚家庭の子どものこころにはどのようなことが起きているかを解説し、親としてとるべき対応を説いています。

その中のひとつに、親は子どもに対して「他方の親に会いたいと思い、それを親に言っても良い」ことを伝える、というものがあります。

それに関してご意見をいただいたため、今回はこの件に関して記述します。

 

 

俺は子供と暮らす気のないママはママじゃないと考えています。

 

そんなママでも会いたいと言わせていいでしょうか?

 

子供にママに会いたいと言っていいと育ててきましたが、本当に子供のためになりますか?

 

見てる自分はつらいです。

 

 

元配偶者が子どもと暮らす気がない、あるいは子どものことを気にかけない場合、その様子を見てしまえば、どうしたってそんな態度が取れるのならもはや親ではないと感じてしまいますね。

それは、親として当然の思いです。

誰しも子どものことを考え、子どものためになることをするのが「親」であると考えますし、その逆の場合、そんな人は親ではないという意識が出るのはごくごく自然なことです。

「あんな親は親ではない」という思いは、大人の持つべき大人らしい、大人にとって当然の感情です。

 

 

大人の持つそのような自然な感情と同じように、子どもは両親を慕うことが自然です。

虐待※など特殊な状況を除き、一般的には子どもは両親を慕います。

それが子どもにとって自然で当然の感情なのです。

 

 

お子さんに「ママに会いたいと言っていい」と言われてきた点は、大正解です。

お子さんはきっと、パパにそう言われて安心感を感じたことでしょう。

 

 

子どものためになっているのかどうかは、確かに実際の状況との間に矛盾が生じてしまうため、心配になってしまいますね。

しかし、私たちはどのような感情であっても感じて良いのです。

 

 

例えば親が重大な犯罪を犯して刑務所に入ってしまったり、あるいは亡くなってしまった場合などで、どう頑張っても子どもと親が会えない状況であればどうでしょうか。

それでもなお、子どもは「親に会いたい」と思って良いのです。

状況に応じて子どもの感情を「親に会いたくない」に変更する必要は、全くないのです。

なぜならそれが子どもが子ども時代に持つべき子どもらしい、子どもにとって当然の感情だからです。

そしてそれを言語化し、あなたに語っても良いのです。

子どもはその正直な思いを、親であるあなたに受け止めてもらうことを必要としています。

 

 

「そうだね、ママ(パパ)に会いたいよね。」

 

 

たとえその思いが叶わずに、物理的に他方の親に会うことができないとしても、子どもが親を慕い続けることには何の問題もありません。

子どもの持つ感情を否定してしまえば子どものこころに負担をかけてしまうため、実際に会うという「行為」が不可能であっても「感情」は否定されることなく受け止めてもらえる環境を用意することが大切です。

親としては、「見てる自分は辛い」と言われる通り、子どもの様子にこころを痛めることがあると思います。

ご自身の辛い思いも受け止めつつ、子どもの感情も子どものものとして受け止めることが望ましいですが、それが難しい場合はカウンセリングなどでご自身の感情に対処されると良いかもしれません。

 

 

子どもの感情と大人の感情の間には、境界線が必要です。

子どもの世界と大人の世界にも、境界線が必要です。

性的な情報を「これが事実だから」と子どもに対してダダ漏れにしてしまうことが有害であることと同じように、他方の親の有害な情報を「これが事実だから」と子どもに与えることもまた、子どもにとっては大きな打撃となり得ます。

これはサンタクロースを信じて待っている子どもに「サンタクロースは本当はいないんだよ」と言わないことと同じです。

 

 

「あんな人は親ではない」という大人の持つべき考えは、子どもが成長し、脳を発達させ、こころの器がしっかりと育ったあとであれば、その事実にしっかりと対峙し受け止めることができるでしょう。

それまでは、有害なアダルトサイトから子どもを守るのと同じように、サンタクロースを信じる気持ちを大切に見守ることと同じように、元配偶者の「親として失格」な点は子どもに伝える必要はありません。

 

 

さて、ここまでで大人が考える「あんな人は親ではない」という考えと、子どもの持つ「親を慕い、親に会いたい」感情とは切り離して扱うことが望ましいということが見えてくるのではないでしょうか。

これまでされてきた「子供にママに会いたいと言っていい」という対応は、ご自身が辛い気持ちを抱えつつもそれに負けることなくお子さんの利益を優先されたものだと思います。

今後もお子さんのこころに寄り添った対応を続けられますように。

 

 

虐待※:虐待など特殊な状況から子どもが「パパ(ママ)に会いたくない」という感情を持っていると思われる場合、家族療法士や子どもの心理に詳しい臨床心理士などの専門家に頼ることをお勧めします。

 

 

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カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。

定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。

つまり、自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのものなのです。

ぜひご活用くださいね。

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