子育てママのための 親育ちカウンセリング

アメリカでのハロウィン!

 

ハロウィン、日本でも徐々に一般的になってきているのでしょうか。

私が東京に住んでいた頃は仮装して歩いてる人なんてそうそう見ませんでしたが、最近はアリなのかな?

ニュースやらSNSで見る限り、多くの人たちが仮装して町に出かけているようですね。

 

 

さて、こちらでは、学校で仮装パーティーがあったり、普通のスーパーにコワい飾り付けがしてあったり、31日はド平日にもかかわらず、町中でハロウィンのイベント(trick or treat)が行われます。

日本だったら日曜日の30日に済ませちゃおうとしそうなものだけど、こっちは飽くまでも31日に重きを置いているようです。

 

 

先日はパートナー(通称オジサン)が花束を買ってきてくれたのですが、これがまたゾンビフラワー・・・

白い菊にスプレーで黒と紫とラメの色付けをしているものでした。

花束までゾンビになれるなんて・・・・・!!!

%e3%82%be%e3%83%b3%e3%83%93%e8%8a%b1%e6%9d%9f

 

 

私がアメリカに引っ越してきたのは、震災後。

宮城で災害の爪痕をたくさん見てきたこともあり、こちらへ引っ越してきて見たハロウィンはとてもとても受け入れがたいものでした。

人々が嬉々として仮装し、時には死体のようにも見える飾り付けや、死神、ゾンビなど、当時の私にとっては目を背けたくなるようなものばかり。

死者を冒涜しているようにも感じられるし、においなどするはずもないのに、石巻で散々経験した腐臭がふたたび鼻を突くかのようにすら感じられていました。

普通のスーパーマーケットですらゾンビや怪しげな飾り付けがされているため、町中どこにいっても何かしらコワい。

 

 

「こんなところ、住みたくない。とても住めない。」

 

 

という思いがこころの中に沸き起こり、当時まだ幼かった長女が仮装してハロウィンのイベントに参加するも、私はどんよりした顔で鬱々とした気持ちを抱え、付き添っていたのだと思います。

 

 

さて、今の私はハロウィンに対してどう感じているのかと言うと、、、

やっぱりゾンビはイヤです。(ノд・。)

派手に流血してるのもイヤ。

 

 

しかし、世の中にはこういう文化があり、これを毎年やっている人たちがいて、みんなが楽しんでいてもいいんだというように、こころの中に受け入れることができるようになりました。

子どもがゾンビになりたいと言ったらやだなーという気持ちはありますが、別にそれを阻止しようと頑張ることもないでしょう。笑

 

 

人の感情って複雑に見えて、実は非常に明快な側面があります。

「今見えている現実や感じているものが、あなたがこころに持っているもの」

 

 

私がゾンビやら死神やらを見て気分が悪くなっていた時期は、私がこころの中に、それらと反応するものを持ち合わせていたためです。

つまり、「ゾンビやら死神のせいで気分が悪くなる」とも言えるけれど、もう少し的確な表現をすると、私のこころの中にあるものが、外の世界のものに対して敏感に反応していたということ。

ゾンビと死神が私を攻撃していたわけではないのです。

私がゾンビと死神の被害者になっていたわけでもないのです。

ただ、それらを見て「私が」不快感を強く感じていた、ということだったのです。

 

 

現に、私が震災を経験した以前は、ゾンビにも死神にも大してどうとも感じていませんでした。

ただの人形、ハリボテ、程度の意識だったと思います。

 

 

これらのこころの反応って、身体の持つアレルギー反応と似ていますよね。

ピーナツは、毒を有しているわけではありません。

しかし、ピーナツの中の物質に反応する体質の人は、ピーナツを食べることによって重篤な反応を起こします。

 

 

ゾンビも死神も、それ自体は単にそれとしての存在。

意味を持ちません。

そこに意味づけをして、反応しているのは誰?

→ まぎれもない、私自身です。

 

 

他の人にとっては楽しい飾りであっても、他の人にとっては美味しい食べ物であっても、こころに抱えるものや体質によっては感情がかき乱されるものになり得るし、命を脅かす有毒な食べ物となる場合があるのです。

 

 

こういった心理やこころの反応は、日常の中のあらゆる場面にちりばめられています。

被害感という表現もできるでしょう。

 

 

「ゾンビのせいで」気分が悪くなった → 私は悪くないのに…

 

「上司のせいで」イライラさせられる → 私は悪くないのに…

 

「夫のせい」「妻のせいで」腹が立つ → 私は悪くないのに…

 

「子供の態度のせいで」イライラする → 私は悪くないのに…

 

「あの人の発言で」気分を害された  → 私は悪くないのに…

 

 

こんな感情、あるある!よくある!と思われませんか?

こういう出来事って実は、それらのものと反応している何かがあなたのこころの中にあるよ、というサインなのです。

 

 

でもね、こういうことを言ってると、

「じゃあ、交通事故に遭って自分の過失がゼロの場合はどうなるの?

 どう考えたって相手が悪くて自分は被害者でしょ?」

というような疑問が湧いてくるかと思います。

 

 

その場合はもちろん、被害を受けた方が被害者という立場になります。

なぜならこういう場合はこうしましょうと、社会生活の中で円滑に物事が進むように一定の取り決めがされており、私たちはその枠にはめた考え方をするのが通常ですから。

これが法律や条例といったものであったり、社会通念や常識と言われるものであったりします。

 

 

しかし、立場と感情は別モノです。

 

 

交通事故に遭った、被害者という立場になった。

これは事実でしょう。

この立場自体が、言ってみればゾンビと死神です。

 

 

その上で、「立場」をしっかりとこころの中に捕まえて、自分の気分を害し続ける必要はありますか?

 

 

もちろん交通事故に遭い身体を痛めたりということがあれば、尚更気分を害されるのは当然です。

被害者という立場に立った時、その瞬間も、さすがに涼しい顔をしているわけにはいかないでしょう。

しかし、事故という瞬間は既に終わっており、そこに執着し続け、長期にわたり被害者という状態を精神面にまで引きずる必要性は、はたしてあるのでしょうか。

事故後に所定の手続きをし、費用が発生した分は相手方に請求し、という作業をする必要があったとしても、淡々とこれをこなすのか、自分自身の気分を害し続けた状態でこなすのかは、私たちひとりひとりが選択できるのです。

加害者となった相手に怒りの感情を持ち続けてもいいけれど、その感情を解き放つ選択もできるということを意識した(気がついた)上で、自分がどちらの状態でありたいかを判断することは、誰にでもできることです。

 

 

大きな事故や、予期せぬ不幸などでこころの状態をコントロールするのは難しい場合があるかとは思いますが、ひとつ言えることは、私たちには常に選択肢があるということ。

「選択肢がない」

と感じるときですら、実は無数の選択肢に囲まれているのです。

選択肢を見つける選択をするかどうか、とも言えるかもしれません。

 

 

被害者としての感情を持つこと自体は否定しません。

その感情を持たないと決めて、最初から封じ込めてしまうことはあまり健全ではないように感じます。

 

 

そうではなくて、大事なのは、感情が動いたときに、自分のこころの中を冷静に見つめて

「今目に映っているものが一体自分の中の何と反応しているのか?」

を観察すること。

 

 

この作業をすることにより、どのようなことが期待できるでしょうか。

今までただただ沸き起こるままに発生していた制御不可能な感情に翻弄され、感情が自分の主導権を握ってしまっていたような状態を、今度は「私」が主体となって感情を感じる状態を作り、被害感から自分自身を解放してゆけるようになります。

なぜならこころの中にある、外側の世界と反応してしまうものを取り除く作業をしていけるからです。

 

 

震災を経験して以来、長期間こころの中がどんよりしっぱなしだった私でも、こころの中を見つめ続けたことでさまざまなことから解放されました。

どんなに辛い状況にあっても、そこからあなたを救い出せるのは、あなた自身ですよ。

ネガティブな感情が沸き起こってきた時にこそ、こころの中をのぞいてみることをオススメします。

 

 

☆.。.:*・゜ ☆.。.:*・゜ ☆.。.:*・゜ ☆.。.:*・゜ ☆.。.:*・゜

カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。

定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。

つまり、自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのものなのです。

ぜひご活用くださいね。

☆.。.:*・゜ ☆.。.:*・゜ ☆.。.:*・゜ ☆.。.:*・゜ ☆.。.:*・゜

 

 

*お知らせ*

親教育の翻訳に関わる企画を優先させるため、

しばらくカウンセリング業務はお休みします。

再開時期が決まりましたらお知らせいたします。

 

赤ちゃん手話×おむつなし育児講座は、

開講準備が整い次第、お知らせいたします。

 

 

◎お問い合わせはこちらよりどうぞ

お問い合わせフォームへ

 

◎コミュニケーションのヒント

トイレトレーニング 無料メール講座

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です