最近人間関係やこころについて書いていますが、今日も引き続きこころの中をみていきましょう。
巷でよく言われる言葉でこんなものがあります。
「過去と他人は変えられないが、
未来と自分は変えられる」
知ってる知ってる!という方、多いのでは??
若かりし頃の私は「これ、まさにその通りだ!!」と共感すると同時に何かを悟ったような気持ちが生まれたのを覚えています。
しかし、この言葉を知ってからしばらくし、もうちょっと大人になって(笑)、悩みの種類が増えたり人生の経験値が上がってきた頃に感じたことがあるのです。
「過去って変えられない?
そんなことない。
今までどんどん変わってるし、
自分でも変えられるよね!?」
さて、何のことを言ってるのかわからないと感じられたあなたはとても正常です。
だって、物理的に何かが起こった、ということは変わりませんもんね。
例えば私が経験した東日本大震災。
これが実際に「起きた」ことは事実として変えられません。
ただね、この出来事に
私たちが個人的に意味付けしている内容は、
いくらでも変わるのです。
震災後の私のこころはそれこそズタボロで、震災のせいで酷い目にあい大変な苦労を強いられ、人生がどん底に落ちてしまった・・・と感じていました。
鬱だ、PTSDにもなったかもと感じることもありました。
震災をきっかけとした避難別居から急速に悪化した夫婦関係は離婚に至り、それこそ自分の人生そのものが真っ逆さまに転落し、あの震災さえなければ・・・と考えこむこともしばしば。
そんな中どうしたことか、泥沼離婚の手続きの最中に次々と気づきの連続が始まります。
どういうことかと言うと、今まで経験してきた過去が、正確に言うと過去の出来事に意味付けしていた部分が、オセロの黒が白になるように次々と勝手に書き換わっていったのです。
今では何にも変えがたいものを手にし、人生の中に溜め込んできた不要なものをどっさりと下ろすことができたのはあの震災があったからこそだった、というとても肯定的な確信に至るほど私の中の「震災」に対する捉え方や意味付けが180度変わっています。
もちろん災害で命を落とされた方や後遺症を抱える方、あるいは愛する人を亡くされた方やいまだに捜索活動を続けられている方などさまざまな方がおられますので、災害自体を良いものとして捉えているわけではありません。
ただ、私の個人的な体験としての巨大な恐怖やその後長期にわたって感じ続けていた苦しみが解消され、その後の人生にもたらされた大きな(一般的に見ればものすごくネガディブな)変化を忌み嫌うことなく肯定的に、人生の糧として捉えられるようになった、ということです。
すべての出来事に意味はない。
ひとつひとつの出来事に意味をつけているのは、私たち個人個人に他ならない。
まさにこれ☝︎なんです。
自分独自の意味付けで過去の出来事を否定的に見ていることにさえ気付ければ、そこから変えていくことはいくらでも可能です。
例えば私が「震災があったから自分はたくさんのものを失い、こんなにも不幸になった」という思いを抱えていれば、その通りの過去を持ち歩き、自らそれに準じた未来を作っていくことになるのです。
意識しようがしまいが「不幸な自分」「被害者である自分」を演じている限り、当然ながら、いま目の前に広がる平和を謳歌することはできませんし、すぐそこにある幸せにも気がつくことはできません。
まずは気がつくことから始めていきましょう。
自分が過去の出来事にどんな意味付けをしているのか、どんな感情を抱いたのか、何を引きずっているのか・・・
そのことに気づいたら、もう一歩を踏み出していることになりますよ。
許せない過去、辛い過去、なかったことにしたい過去を、他でもない自分自身がアレコレ意味付けしているということに気づいていくことで書き換えていきましょう。
ここまでくれば、これからの未来も不思議なほど自動的に書き換わっていきますよ!
カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。
定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。
つまり、✨自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのもの✨なのです。
ぜひご活用くださいね。
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