子育てママのための 親育ちカウンセリング

親子関係と感情コントロール3

 

昨日は独立記念日で、夜、年に1度の花火が打ち上げられました。

日本は夏場は毎週末どこかしらで花火大会でしょうが、こちらではこの日だけ、です。

7月4日の花火は何と1777年以来の伝統だそうで、毎年多くの人々が歓声をあげながら花火を楽しんでいます。

ただ、日没が遅いこの時期、花火の開始は午後10時。

チビッコにはかなり辛い時間帯(^^;

うちは幸い徒歩3分の場所から花火を見られる(ことが今年判明した)ため、おねむの末っ子連れて鑑賞してきました。

日本の花火が懐かしい〜

 

 

前回までの記事の続きです。

 →「親子関係と感情コントロール1

 →「親子関係と感情コントロール2

 

 

1では自分の状態を認識すること、2では理想のイメージが自分の現在の状態と異なるために生じる感情の摩擦があるということをご説明しました。

「イメージ」や「理想」は持たない方が良い、とは全く思いません。

イメージも理想も使い方次第では非常に良い効果をもたらすことができますからね。

でもね、その前に自分がいまどの状態にいるかを認め、どんな感情を持ち、どんな思考を巡らせているのかをしっかり認識し、その自分をまず受け入れていくことが先決です。

また、自分がどんなイメージや理想を持っていて、そこからどれだけズレているのかを認識することも大事です。

自分がどの状態にいるのかわからない時に、イメージ通りの自分になろうとするのはちょっと難しい。

 

 

これを具体的な例に当てはめてみると、こんなことです。

自分の体型が S M L のうちどれなのかわからないのに、

 

 *お店で素敵だと思った服を買ってブカブカだったと落ち込み、

 *次に買った服がキツくて入らないと落ち込んで、

 *まぐれでぴったりだったときには喜んで・・・

 

を繰り返す。

これって詮無いことだと感じられてきませんか?

まず自分の体重、身長、体型をしっかり把握して目を背けることなく認め、その上で服を選ぶ必要があるのではないでしょうか。

それと同じようなことで、

 

 1)まず自分のこころをひたすら見つめ、

 2)こころがどんな状態にあり、

 3)思考グセがどのようなものかを把握し、

 4)自分の持っている理想の母親像なり子どもに対してこうしたい、こうすべき、という思いはどのようなものなのかを観察し、

 5)それぞれの項目を照らし合わせていくこと

 

こういった作業を先にした方が良さそうだ、と思えてきませんか。

自分を見つめる内観を通し、コントロールできなかった感情がどのように湧いてきていたのかが見えてきたら、そこを手がかりとして感情をコントロールする道筋が見えてきます。

この作業、ハッキリ言ってめんどくさいですよ。

しかし、効果は絶大です。

 

 

もうひとつ、とても大事なことがあります。

前回例にあげた無条件の愛や叱ることに関して言えば、

 

 「無条件の愛を子どもへではなくて、まず自分に注いでいますか?」

 「怒らず叱ることを、まず自分自身に対してできていますか?」

 

どうでしょうか。

例えば以下のような状態の自分に、あなたは普段どのように接しているでしょうか。

 

 *子どもに優しくなれなかった自分

 *寛容になれず、イライラしてしまった自分

 *ネガティブな感情を持ってしまう自分

 *子どもに無条件の愛を注げない自分

 *失敗した自分

 

大抵の場合、子どもや旦那さんをはじめ、自分以外の他者に対してどう接しているかということは見えてきやすいのですが、自分自身に対してどのように接しているか、ということは見えづらいものです。

見えにくい部分を意識してあらためて見つめてみると、自分に対しても一定の条件付けをした上で愛しているようだ、ということが見えてきませんか?

よく巷では「頑張った自分にご褒美」という言葉が出てきますが、これも条件付けのひとつと言えますし、無意識に「頑張る自分にご褒美をあげるような人になりたい」といった理想イメージとして採用していることがあります。

 

 

さて、今の状態を認めた上で、次のステップはこんなこと。

 

 *子どもに優しくなれなかった自分を許し、認める

 *寛容になれず、イライラしてしまった自分を許し、認める

 *ネガティブな感情を持ってしまう自分を許し、認める

 *子どもに無条件の愛を注げない自分を許し、認める

 *失敗した自分を許し、認める

 

ちょっと前に流行ったアレ☝️ですよ。

 ♪ ありの〜ままの〜 姿見せるのよ〜

 ♪ ありの〜ままの〜 自分になるの〜

 

 

自分が何か失敗してしまったと感じた時に自己嫌悪に陥ることはよくあることではありますが、そんな時「自分に怒る」のではなく、「子どもを叱るのと同様に、自分の行動を冷静に諭す」ことを意識するのもおすすめです。

これができてくれば自ずと他者に対しても同じことができるようになってきますが、自分に対して怒りを感じている状態にあると、他者に対しても怒りの矛先が向きやすいです。

 

 

世間でよく言われる言葉に、「完璧な人間はいない」というものがありますよね。

私も本当にそうだと思います。

その上で、「完璧でない状態そのものが完璧だ」と感じています。

私はそもそもキラキラなイメージに向かって歩みを進めるのはとっくにやめており、自分の不完全さを認め、許し受け入れて、自分ととことん付き合っていくことをしています。

もちろん罪悪感やら失敗感が湧いてでてくることはありますが、以前のようにとめどもなく感情が溢れてきて飲まれてしまったり、そこに停滞したり、思考が暴走してドラマティックな状況を作り上げたり、ということはありません。

ポジティブ思考になったのか?と問われれば、それとは違います。

ポジティブにもネガティブにもどちらにも自由に向かうことができて、自分の意思でその中間地点にすぐ戻れる状態です。

これは何も特別なことではなくて、誰にでもできることなんですよ。

 

 

親子間で生じる感情の揺れは今回書いた内容だけが全てではありませんが、何かしらのヒントとなれば幸いです。

 

 

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カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。

定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。

つまり、自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのものなのです。

ぜひご活用くださいね。

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