インスタグラムにて、@ao_makori さんよりおむつなし育児に関する質問をいただきました。
今日はこちらの質問に対して回答していきますね。
6ヶ月頃からおまるを使っていますが、その頃は食べたらすぐ出るという流れだったのでキャッチ出来てたんですが、1歳前頃から全くキャッチ出来なくなってしまいました。
いつうんちするのかわからないのです… 声かけももうよくわからなくなってしまいました…
「うんちするときは教えてね」という風に声かけしてますが、まるで変化なしです…。
声かけの仕方が違うのかなとも思うのですが… うんちするかなー?と思っておまるに座らせると、かなり嫌がるので 諦めた5分後におむつ内でしてるし…。
もう弱気です…😢
あ、息子は今1歳2カ月にもうすぐなります。
これは、かなりしんどい状況だと思います。
お母さんにしてみたら、今までキャッチできていたのになぜ!!という気持ちが出てきますし、声かけもしているのに応答してもらえない=コミュニケーションをとってもらえない、という寂しさだって出てくるでしょう。
しかし、お母さん立派!
半年ほどもおまる拒否が続いているというのに、おまるで排泄させてあげようとする母心が素晴らしい!
私がいちばんお勧めしたい解決策は、地元のおむつなし育児の会に参加することです。
おむつなし育児アドバイザーが主催するものでもいいし、お母さんたちの寄り合いのようなものでもいいし、直接意見交換ができれば、同じ悩みを共有しているお母さん同士が力になれる場所でもあります。
しかし、そういう会はちょっと敷居が高く感じてしまったり、会に参加したくても近くでは見つからないこともあるかもしれませんね。
ご質問頂いた内容からわかる範囲内でのお答えとなりますが、まず、離乳食が始まると排泄のタイミングは大きく変わることが普通です。
今まで定期的に出ていたものが出なくなったり、毎朝出ていたものが昼とか夜とか夜中とか、とにかく不定期で回数も日々変わり、タイミングがまったく読めなくなってしまった、というのはよくあることなのです。
これは、赤ちゃんが生まれてはじめて固形物を消化するために、身体がいっしょうけんめい働いている証拠ですし、赤ちゃん本人も排泄リズムが狂ってしまうことで、ひょっとしたら不快さを抱えているかもしれません。
それと、おむつなし育児をされている方のうんちのキャッチについては二通りあります。
ひとつめは、【おしっこはよくわからないがうんちだけは毎回キャッチできる】というお母さん。
もうひとつは、【おしっこはキャッチできるんだけど、うんちは毎回はずしてしまう】というお母さん。
どちらも普通ですし、赤ちゃんの月齢が変わればこれが入れ替わることもよくあります。
私は、両方のパターンを経験しています。
「うんちするときは教えてね」と声かけをしているが変化がないと言う部分、ひょっとしたら、息子さん自身もいつうんちが出てくるのかわからなくなっているのかもしれません。
息子さんはもうすぐ1歳2ヶ月だということですので、消化の具合は以前よりも整ってきているかもしれませんが、まだまだ完成したとまではいえない状況なのかな、という気もしませんか?
おむつなし育児をしていると、ハイハイ時期からヨチヨチ時期にかけて、必ずといっていいほど「イヤイヤ期」が訪れます。
ご質問頂いた内容から察するに、息子さんはイヤイヤ期が続いているのかな?と感じられますが、どうでしょうか。
おまるに乗せたらかなり嫌がり、下ろした5分後にお漏らし… 私も3人分経験しました。
イヤイヤ期に入るとおまるに乗せるタイミングは、1分違っていてもいやがられてしまうことがあります。
これをタイミングよくピッタンコで乗せるためにはいくつかやり方があるので、そのうちのひとつをご紹介しますね。
少々手荒な手法に聞こえるかもしれませんが、おむつを取ってしまい、おしりを丸出しにして赤ちゃんを観察する方法です。
うんちをする時は、大概赤ちゃんの動きが止まります。
目はどこかを見つめたような、ちょっと真剣な表情になることが多いです。
大人である私たちも同じですよね。
動き回っている状態では、うまく出すことができません。
うんちが出はじめた・・・!という瞬間を見つけることができれば、そこにおまるを当ててあげて静かに座らせます。
(必ずしもおまるを使わずとも、おしり丸出し時間では小さなタッパーや百均のヒシャクをあてがいキャッチするというお母さんもおられます。)
タイミングがピッタンコであれば抵抗せず、そのまま排泄してくれることが多いので、ぜひ試してみてください。
もし成功できたら、きっとおむつの中での排泄よりずっとずっと気持ちがよいはず。
それを言語化して、「おまるですると気持ちいいね!」「おまるでしてくれてありがとう!」「おかあさん、とっても嬉しいよ!」「助かったよ〜!」などの感謝の気持ちを伝えましょう。
これで数回キャッチできるとお子さんのタイミングや空気感が見えてくることがありますので、その後のキャッチがうまくいくかもしれません。
もしも床にぽとん、ということがあったとしても、慌てずに。
おむつの中に出ちゃったときより赤ちゃんはずっと気持ちよく排泄できているはずですし、床であればおしり全体を拭くことよりも、処理はずっと簡単です。
畳やカーペットではちょっと工夫が必要ですが。
それと、おむつではなくスッポンポンやパンツだけのときに「お漏らしをする」ことで、小さい子は自分の身体から何かが出ているということをしっかりと認識できるようになっていきます。
排泄をコントロールできるようになるためには「おむつの外へのお漏らし」は、実はとても大事なことなのです。
うまくキャッチできないことが続くときは、事前の声かけも大事ですが事件が起こったあとの声かけに、特に注意が必要です。
「また漏らして!!!」
「うんち出ちゃったの!?」
「さっきおまるに乗せたときはしなかったのに!!」
などと言いたくなるのは、当たり前すぎるほど当たり前のことです。
逆に言えば、こういう気持ちが出てこないお母さんっているのかな・・くらいです。
しかし、(言葉に出す、出さないに関わらず)小さい子はお母さんの放つ感情のエネルギーはしっかりと感じ取っているため、お母さんとのコミュニケーションを楽しめない状況になることがあると思います。
うんちのおむつを替えるのはとても大変なことですし、親としてはがっかりな思いを強めてしまいがちではありますが、できれば別な方向から捉えて「今日もうんちが出たね、良かったね」といった表現をしてみると良いかもしれません。
うちの子たちは離乳食時期は数ヶ月も便秘が続き、漏らしてもいいから出して欲しかったですし、排便のリズムが整うのは1歳半頃からようやく、という状態でした。
ある小児科医は「小さな子がうんちのお漏らしをするのは、『あ』と思った瞬間にもう出てるっていうこと。力まないと出せない大人と違って、とっても健康な証拠だよ。」とおっしゃっていました。
これもひとつの考え方ですよね。
うんちのお漏らしが続いてしまうと処理する方は辛いと感じがちですが、チビッコにしてみたら便秘をする(=毒素を身体の中に溜め込むこと)よりも、実はずっとずっと健康なことなのです。
それと、1歳前後からできて、多くの親御さんが良い効果を出す方法をご紹介します。
それは、おまるで楽しく遊ぶこと。
お気に入りのぬいぐるみがあればそれを乗せて、「おしっこしてるね〜!うんちでたね!」と、見立て遊びをします。
ぬいぐるみが「上手にうんちした」ら、手をたたいて褒めたり、ありがとうと言ったり抱きしめたりして、お子さんの前で喜んでみてください。
お母さんご自身が座ってもいいですよ。(私も散々座りました。)
この遊びをしていくと、おまるに座ることの抵抗感が薄れます。
小さい子の学習は、とにかく「あそび」の要素が大事なので、ぜひ取り入れてみてください。
おまるを好きになってくれると、おまるをいやがるどころか何もでないくせにおまる通いが始まることもありますし、ぬいぐるみを乗せて観察している姿も見られるかもしれません。
おまるで遊ぶのは衛生上抵抗がある・・・という場合、おまるを使用したあとに毎回消毒用エタノールなどの消毒液で拭くと良いでしょう。
あとは、おまるに一人で座れる年齢には達していても、お子さんによっては足を持ってもらいお母さんと密着する姿勢のほうが安心して排泄できる場合があります。
おまるに乗せるといやがる場合、赤ちゃんを「シーシー」させる要領で、後ろから抱え込むようにして足を持ってあげる方法を試してみると良いかもしれません。
この方法は補助便座がないトイレにも使えますし、特に、うんちの時は足を曲げた姿勢の方が力みやすい場合があります。
うちではおまるをいやがるときは、おまるに座ったときだけ遊べる特別なもの(おもちゃなど)を用意したり、おまるの場所を変えてみたり(赤ちゃん目線で見える景色が変わります)、口笛を吹いてみたり(聞き慣れない音に気を取られ、抵抗がなくなることがあります)、常にイヤイヤな気持ちを反らす工夫をしていました。
おまるが楽しくて気持ちのよい排泄ができるものだと認識してもらうには、いやがるときには無理をさせないことが大事ですが、工夫次第で楽しくすることも可能なのです。
この「工夫」は決して今だけのものではなくて、後々子どもが育ってきてからもずーっと使っていく親のスキルです。
ぜひお母さんご自身が楽しみながら、育児が思い通りにいかない時にこそ工夫のちからを存分に発揮して、ご自身が楽しむことを意識してみてくださいね。
ちょっと長くなりましたが、取り入れられそうなところがあればぜひ試してみてください。
お子さんとの排泄コミュニケーションが楽しい方向に向かいますように、応援しています!
カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。
定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。
つまり、✨自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのもの✨なのです。
ぜひご活用くださいね。
*お知らせ*
親教育の翻訳に関わる企画を優先させるため、
しばらくカウンセリング業務はお休みします。
再開時期が決まりましたらお知らせいたします。
赤ちゃん手話×おむつなし育児講座は、
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