前回の記事の続きです。
→「自分を制限する思い込み」
前回の記事では、私たちが知らず知らずのうちに思い込みを作り上げてそれに則った行動を取りがちで、まずはそのことに気がつくことが大切だという内容をお伝えしました。
今回は、
「じゃあどうしてその思い込みが私たちの中に出来上がったの?」
というお話です。
これも、思い込みを解除する方法につながります。
思い込みにはいくつか種類があります。
一つはわかりやすく、一般的で常識的な思い込み。
「人生山あり谷あり」
=人生は楽なはずがない
「お金は汚い」
=お金を得ると自分が汚れる、お金は得るべきではない
「成功のためには苦労はつきもの」
=苦労からは逃れられない
これらは多くの人の中にある共通した思い込みのようです。
ではどうして私たちの中に根付くのでしょうか。
幼い頃、親から言われたためかもしれません。
本に度々書かれていたり、テレビドラマでそのようなメッセージが出てきたのかもしれませんし、学校の先生に習った内容だったかもしれません。
それこそ小さい頃から日常的に目にしたり耳にしたりして、知らず識らずのうちに身につけた概念でもあります。
もう一つは、生育環境によるものや個人的な思い込み。
「私は醜い」
「私は頭が悪い」
「私には能力がない」
これらは個人個人少しずつ違い、家庭環境や育った環境によることが多いようです。
例えば親から繰り返し「お前は頭が悪い」などと言われ続けていた場合、自分は頭が悪いのだと信じこみ、本当のちからを発揮できずに「頭の悪い人」を演じ続けていることがあります。
他には上に姉や兄がいて、幼い頃に「お兄ちゃん(あるいはお姉ちゃん)は自分でいろいろできるのに私はできない=自分には能力がない」という思い込みを作り上げていることがあるようです。
大人になって冷静に考えたら、5歳ができることを2歳だった私ができるはずないという理論的な理解に及ぶでしょうが、そのような認識のない頃(多角的な視点を持ち合わせていない時期)に作り上げた思い込みを大人になってもずーっと持ち運ぶパターンです。
あるいは小さい時、友達から投げかけられた言葉から「私はブスなんだ」という思い込みを作り上げてしまい、それをずっと人生の中に採用し続けてしまうようなこともあるのです。
その他、民族的な思い込みや時代背景などによる思い込み。
「日本人は劣っている/優れている」
「団塊の世代だから〇〇」
「ゆとり教育世代だから〇〇」
「女性/男性だから〇〇」
「独身/既婚だから〇〇」
「20代/30代/ 40代だから〇〇」
これらは世間的に言われていることがスッとこころの中に入り込み、常識として取り込まれ、当然で正しいもののように感じられることの一例です。
テレビや新聞、雑誌、日常会話などからじわじわと侵入してきた思い込みと言えるかもしれません。
もちろん上記の他にもいろいろあります。
前回の記事にも書いた通り、これらの思い込みが私たちに良い作用をもたらし勇気付けてくれて、前に進む原動力となるものであれば良いのですが、その逆である場合には厄介ですよね。
否定的な思い込みは本当にやりたいことをする時に常にブレーキとなってしまったり、無意識のうちに自分に無価値観を与え続けて、人生をどんよりさせている大元の原因となっていることがあるのです。
自分にとって役に立たない否定的な思い込みを解除する方法のひとつとして、まず思い込みを見つけ、それが
「どこから来たのか?」
「本当に正しいものなのか?」
を検証する方法があります。
ただただ無防備に採用してしまった思い込みの存在に気がつき、それを解除し、自由に自分の人生を作り上げることは誰にでも可能ですし、いつからでも気がついたときに始められます。
ぜひご自身との対話を始めてみてくださいね。
新たな発見や気づきとともに、自由に自分の人生を楽しむ道が見えてきますよ。
思い込みの解除がおひとりでは難しいという場合には、メールカウンセリングをご利用ください。
お話を伺いながらひとつひとつ順を追って解除する手順をお伝えし、思い込みからご自身を解放する方法をお伝えしています。
ただいまメールカウンセリングは休止中ですが、再開し次第お手伝いいたします。
(カウンセリング再開時期は、ブログにてご案内いたします。)
カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。
定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。
つまり、✨自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのもの✨なのです。
ぜひご活用くださいね。
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