子育てママのための 親育ちカウンセリング

モンテッソリー式トイレラーニング

 

イタリアの医師モンテッソリーが確立した教育方式、モンテッソリー教育って、ご存知ですか?

うちでは4歳の息子がモンテッソリーの園に通っています。

日本にもモンテッソリーの思想は入ってきていますし、ご存知の方はおられると思います。

実は私、美術大学を卒業後に東京都立の高校で美術教員として3年ほど勤務した経験があり、モンテッソリー教育に関しては、教職課程を履修した際に一通り学びました。

 

 

日本では、一般的に行われている3歳頃のおむつ外しは「トイレトレーニング」と呼ばれていますよね。

しかしモンテッソリー教育ではトイレトレーニングという言葉ではなくて、「トイレラーニング」(toilet learning=お手洗いの学習)と呼んでいるそうです。

トレーニングではなく、学習、というところがミソ。

 

 

私、上記の通りモンテッソリー教育に関しての知識はあったものの、モンテッソリー教育の一環としてお手洗いに関する項目があるということは、最近まで知りませんでした。

こちらのページ「How We Montessori」には、オーストラリアのOtisという男の子が、生後22ヶ月でトイレラーニングが完了するまでどのようにしてきたかということが、各段階に分けて記されています。

いろいろ面白いのですが、中でも重要だなと思うのがこの記述。

 

Our very first step in Otis toilet learning was to get him out of a nappy. 

 

この子のトイレラーニングにおける一番最初のステップは、まずおむつを外すことでした。

 

おむつを外すのが最初!!

日本のトイレトレーニングとも似通っていますが、それより一昔前、紙おむつが出回る前の日本のおむつ外しと同じじゃないですか。

1歳、2歳頃にまずおむつを取るっていう、アレですよ。

そうそう、ここまで書いてて思い出しましたが、今年に入ってから90歳のアメリカ人のおばあちゃんに、子育てしていた際にどうやっておむつを外していたかをインタビューしたのでした。

ここに、インタビュー内容の一部をご紹介します。

 

質問:

「お子さんたちのおむつが外れたのはいつ?」

答え:

「うーん、あんまりよく覚えてないけれど(笑)、1歳を過ぎた頃からトイレトレーニングをはじめました。子どもたちは2歳になる頃にはおむつが外れ、普通のパンツになりました。トレーニングパンツ(分厚い下着)は使っていません。」

 

質問:

「当時のおむつ外しは何歳頃が標準でしたか?」

答え:

1歳頃からトイレトレーニングをしはじめ、2歳頃にはおむつが外れるのが標準だったと思います。」

 

紙おむつが一般的になる前は、国は違えどみんな似たようなことやってたんですね^^

現代社会における3歳頃におむつを外すという常識は、一体どこからどう一般的になっていったのか、興味深いです。

 

 

モンテッソリーは、生後12ヶ月から18ヶ月までを “sensitive period of toilet learning” (お手洗いの学習に対する感度の良い時期 ☞ 意訳すると、お手洗いを学ぶのに最適な時期)と表現し、満一才を過ぎたらおむつではなくパンツで過ごし、トイレでの排泄を学ぶ時期だとしているそうです。

ちなみに上記のおばあちゃんの例は、モンテッソリー教育にのっとっておむつを外したということではありません。

当時の常識的な育児としておむつ外しを行ったということでした。

 

 

それと、トレーニングという表現ではなく、学ぶという表現。

些細な違いに聞こえるかもしれませんが、これって大きな違いだと思うのです。

トレーニングは親から子への訓練というニュアンスが強いですが、こと学習となると、子ども自らが学び取るという印象です。

私もこれに同感。

食事は手づかみ食べから徐々に食器を使うことを学ぶし、睡眠はお布団で決まった時間にということも、トレーニングという格好ではなくむしろ子どもが学びとっていくことだと感じています。

おばあちゃんのインタビューの中に出てくる「トレーニング」という言葉、お子さんの年齢を考えるとこれも、きっと中身は「学習」の要素が強いのではないかと推測します。

今日のお話はおむつなし育児ではありませんが、排泄のコントロールは3歳以前でも十分可能である、ということが別の視点からも見えてきたのではないでしょうか。

 

 

最後に、How We Montessoriのページの中で、とてもいいなと思った表現を引用します。

 

 I’ve had some critical looks when Otis has had an accident in public. No matter the age of the child – young or old, please be kind to other parents.  

 

子どもが外出中にお漏らしをしてしまった時、何度か批判的な目線を浴びたことがありました。子どもが何歳であろうと、小さかろうが大きかろうが、どうか(同じような状況にいる)親御さんに対し、親切に接して下さい。

 

ごもっともです。

1歳でおむつを取ろうと3歳で取ろうと、お漏らしは避けられるものではありません。

特に、外出中のお漏らしは子どもにとっても親にとっても大事件です。

しかし、私たちひとりひとりが構成する「社会」がそれを批判しているようでは、どの子もどの親御さんもおむつ外しには踏み切れませんよね。

こういう状況を目にしたら、手を貸したり優しい声をかけたりと、できることをしていきましょう。

 

 

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カウンセリングは、こころが弱いから受けるのではありません。

定期的に健康診断を受けたり、温泉やマッサージに行ったりして自分の身体を自分で管理するのと同じで、こころの状態も健康に保つべく管理し、自分自身を慈しみ、よりよい人生を送るために活用できるもの。

つまり、自分の人生をより自分らしく輝かせて生きるためのものなのです。

ぜひご活用くださいね。

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